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  • コラム
  • 2022/03/20

「白砂糖は危険」はウソ?ホント?ネットで囁かれる噂の真実に迫る!

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角砂糖の写真

前回の記事で白砂糖の危険性の核心に迫ることは残念ながらできませんでした。

ですが、ネットに溢れる白砂糖の危険な噂、やっぱり気になりますよね。

そこで今回は前回の続編。実際にネットでよく目にする、白砂糖にまつわる6つの噂をピックアップしてみたいと思います。果たしてその真相とは!?

おさらい!白砂糖は「漂白しているから危険」はウソ

角砂糖の写真

前回の記事で白砂糖ができるまでの製造過程をご紹介しました。しかしながら、サトウキビにしてもてんさいにしても、ネットで話題になっている「漂白」のような化学処理は見当たりませんでした。

精製する手法としては、不純物を沈殿させてろ過するもの・活性炭などに吸着させ取り除くものがあります。漂白のような化学処理を行っているわけではありません。白砂糖そのものが身体に害を与えるという、はっきりした科学的根拠は見つからなかったのです。

そもそも白い色をしているわけではなく、実際の砂糖は無色透明。そう、色は付いていないのです。これは雲が白く見えるのと同じで、光が乱反射しているため。目の錯覚により白く見えるだけなのです。

このことからも、漂白して真っ白になっているわけではないということがわかりますね。

ネットで囁かれる白砂糖の噂

しかし「漂白」の他にも白砂糖にまつわる危険な噂はたくさんあります。よく見かける白砂糖の噂6つをセレクトしてみました。1つずつ順番に見ていきましょう。

噂①体を冷やすから危険

寒そうにしている女性の写真

【答え】〇

砂糖の主な原料であるサトウキビは温かい地域で栽培される植物。そのため、体を冷やす作用があると言われています。これは砂糖に限ったことではなく、実は全ての食べ物は体を冷やす「陰的」な食べ物と「陽的」な食べ物に分類されます。

ちなみにもう1つ、砂糖の原料となる野菜がありましたよね。前回の砂糖の記事(ここに前回の砂糖の記事のリンクを挿入)を読んでくださった方、覚えていますか?そう、「甜菜(てんさい)」でしたね。サトウキビとは逆で、てんさいは北海道などの寒冷地で育つ野菜なので、てんさい糖は体を温めてくれる砂糖なんです。「体が冷えるから危険」とまでは言えませんが、やはり体温が下がると免疫力も落ち風邪などにもかかりやすくなってしまうため、冬の時期は注意が必要です。そのため、寒い冬の間はてんさい糖を使うのもおすすめですよ。

噂②子どもがキレやすくなるから危険

【答え】△

白砂糖は「ショ糖」と呼ばれる糖質でできており、体に吸収されるのが非常に早い性質があります。白砂糖をたくさん摂取すると血糖値が急上昇し、それを下げるためにすい臓からインスリンと呼ばれるホルモンが大量に分泌されます。

すると逆に血糖値が下がりすぎてしまうため、また血糖値を上げようと今度はアドレナリンが分泌されます。体を興奮状態にしようとするのです。このせいで落ち着かない・イライラするといった不快な気分になるそう。白砂糖だけが原因ではもちろんありませんが、1つの要因とすることはできそうです。

噂③虫歯になるから危険

虫歯を痛がる女性の写真

【答え】△

「甘いお菓子ばかり食べていると虫歯になる」と注意されたことはありませんか?

食べ物を食べると、口の中にいる虫歯菌(虫歯の原因になる細菌)がショ糖をブドウ糖と果糖の2つに分解。分解したブドウ糖からグルカンというネバネバした物質を作り、これが歯垢(しせき)になります。この歯垢が虫歯菌の棲み家となり、酸などを出すことで歯のエナメル質が溶かされてしまいます。これがいわゆる虫歯の状態。

虫歯の発端となるグルカンは砂糖が大好物なので、「砂糖=虫歯」という方程式は成り立ちそうです。しかしながら、ご飯やパンなどのでんぷんも糖に分解されるため、これまた砂糖、特に白砂糖だけが原因ではありません。歯磨きの丁寧さや頻度によっても虫歯のできやすさは異なります。

噂④糖尿病になるから危険

【答え】✕

糖尿病と聞くと、「糖」という文字があるからか砂糖と関係があるように思ってしまいますよね。ですが白砂糖(砂糖全般を含む)と糖尿病は関係がありません。日本人の砂糖消費量は年々減少しているにも関わらず、糖尿病の受療率は増加しているのです。このことは以下の図を見ればおわかりいただけるでしょう。つまり、砂糖の消費量と糖尿病の間には相関が認められない、という結論となります。

図2 日本の糖尿病受療率と砂糖消費量の年次 変化のグラフ

出典:独立行政法人農畜産業振興機構 「砂糖摂取と糖尿病の関係」

確かに糖尿病の患者さんは、血糖値を正常値に調整するインスリンが不足している・もしくはうまく機能していません。しかしこの原因は、遺伝も大きく関係しています。そこに生活習慣の乱れ・ストレス・運動不足が加わって発症するのです。

砂糖の主成分であるショ糖は、ブドウ糖(白米やパンなどの炭水化物の摂取により分解して作られる糖分)よりも血糖値を急上昇/急降下させることから糖尿病になる、との指摘があります。

これについても研究結果を見ると、ショ糖・ブドウ糖ともにほぼ同様の曲線で血糖値の上昇が見られることから、ウソということがわかります。

図4 若年男性へのブドウ糖、燕糖投与時の血 糖値の変化のグラフ

出典:独立行政法人農畜産業振興機構 「砂糖摂取と糖尿病の関係」

噂⑤肌がくすむから危険

美肌の女性の写真

【答え】✕

なんだか顔色が冴えない・くすんでいるように感じたことはありませんか?

顔に透明感がなくなり黄色っぽく見えるようなら、それは糖化による「黄ぐすみ」かも?

食事などから摂った余分な糖質が体内のタンパク質と結びつくと、老化物質が生成されます。これを糖化と呼びます。この老化物資は褐色をしているため、蓄積されるとシミやくすみの原因に。

しかしこの糖化は、なにも白砂糖だけによって引き起こされるものではありません。「糖質」の摂り過ぎです。つまり、白米やパン・うどんなどの炭水化物・甘い清涼飲料水などを好む人にも見られる現象です。そのため答えは✕です。

噂⑥白砂糖は中毒性があるから危険

料理に砂糖を入れている人の写真

【答え】〇

「砂糖は白い麻薬」なんて代名詞もあるほど、白砂糖は中毒性が高いという噂もありました。砂糖を大量に含んだスイーツやドリンク。甘くておいしいですよね。

私たちの脳には欲求が満たされたときに幸福感を感じさせ、それを記憶として残す神経回路があります。甘い物はこの幸福感を生むので、「甘い物=快楽/幸福」というように脳が記憶してしまうのです。結果、甘い物を食べるとどんどん欲してやめられなくなってしまう、といった依存性があると危険視されています。

また先述の通り、白砂糖は血糖値を急上昇させます。するとインスリンの働きですぐに血糖値が急降下するので、脳は「体が危険な状態」だと判断しまた血糖値を上げようとします。そのためさらに甘い物を欲する、という見解もあります。いずれにせよ、白砂糖は依存性がある食べ物であることは間違いなさそうですね。

まとめ~白砂糖は本当に危険?~

白砂糖の危険性について2回に渡ってお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?私も砂糖に依存している1人なので、ついつい熱心に語ってしまいました。

勘違いして欲しくないのは、「白砂糖だけが悪」というわけではありません。分解されて糖分に変わるものはたくさんあります。それくらい、私たちの体にとって糖分は必要不可欠な栄養素であり、その恩恵を受けて生きています。

大切なのはこういった事実を知ったうえで、あなたはどうしたいか?ということ。他の砂糖に変えるもよし、白砂糖を使い続けるもまたよし、です。そこに正解/不正解はないのです。前回、そして今回の記事が、白砂糖との向き合い方について考えるきっかけとなれば幸いです。

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