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はちみつがテーマの後編。

前編でははちみつの種類や選び方についてご紹介しましたね。

今回はその中でも「マヌカハニー」について詳しくご説明していきます!

マヌカハニーは他のはちみつに比べて高級というイメージですが、なぜそんなに違いがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。

また、はちみつを食べることで期待できる効果についてもご紹介します。

ぜひ最後まで読んで、はちみつマスターになってくださいね!

はちみつの健康効果

なんとはちみつには190種類以上もの栄養成分が含まれているのを知っていましたか?「天然の栄養成分の宝庫」なんていわれることも。ここでは、はちみつに期待できる効果をご紹介します。

免疫力アップ

ハチミツとコーヒーの画像

はちみつにはビタミンやミネラル、アミノ酸など、私たちの健康にいい影響を与えてくれる栄養素がたくさん含まれています。はちみつの成分の中には、体内に入ってきたウイルスを撃退してくれる効果が期待できるものもあるのだそう。

またはちみつは、砂糖と比べて甘さは3倍なのにカロリーは25%低いというのも嬉しいポイント。コレステロールやカロリーを気にしている人にもおすすめの甘味料です。料理や飲み物にちょっと甘さを増やしたいなというときには、はちみつを入れてみてはいかがでしょうか。

腸内環境をサポート

サラダを手に持つ女性の写真

はちみつに含まれている「オリゴ糖」と「グルコン酸」という2つの栄養素が、腸内環境にいい影響を与えているといわれています。

消化吸収を助けたり、腸の調子を整えてくれるはたらきがある乳酸菌やビフィズス菌などの

「善玉菌」。はちみつにはこの善玉菌を増やす手助けをしてくれる効果があるといわれています。中でもヨーグルトとはちみつの組み合わせは栄養面からみてもおすすめです。お互いの栄養素がいいはたらきをしてくれるので、ぜひ試してみてくださいね。

疲れた体にもぴったり

ハチミツとレモンの写真

はちみつの主成分である「ブドウ糖」と「果糖」は、体に負担をかけることなくエネルギーになってくれるのが特徴。疲れた体にも効率よく栄養補給ができるといわれています。たしかにスポーツをするときや夏バテのときには、はちみつを使った料理やドリンクを飲むことが多いですよね。

はちみつとレモンを合わせた「ハニーレモン」は、レモンに含まれている「クエン酸」の効果も合わさって疲れた体を癒してくれますよ。作り方は簡単で、レモンをスライスしてはちみつに漬けておくだけ。そのまま食べてもいいですし、炭酸水と合わせてドリンクにするのもOKです。日持ちもするので、冷蔵庫に常備してみてはいかがでしょうか?

内側からキレイになろう

お腹に手を置いている女性の写真

「美は内側から」とよく言うように、体の調子がいいときは肌や髪のツヤもアップしますよね。はちみつには様々な栄養素がバランスよく含まれているので、はちみつを食べることで普段の生活では足りていない栄養素が自然と補えることも。

健康な体作りをすることが美肌にもつながります。いつも同じような食生活になってしまっている人は、はちみつをプラスすることで肌や髪にもいい影響があるかもしれません。

「マヌカハニー」ってどんなはちみつ?

白い花をもつ「マヌカ」という植物からとれるマヌカハニー。ニュージーランドとオーストラリアの一部に咲いていますが、はちみつが採れるのはニュージーランドだけです。ここでは、古くから薬としても使われてきたマヌカハニーのパワーをご紹介します。

マヌカハニーは抗菌力がすごい!

ハチミツの写真

マヌカハニーと他のはちみつの大きな違いは「抗菌・殺菌のパワーが強い」といわれていること。とくに注目したいのが、マヌカハニーだけがもつ「食物メチルグリオキサール」という成分です。

熱や光に強く、胃酸の中でも効果を発揮してくれる「食物メチルグリオキサール」は、胃の痛みの原因であるピロリ菌をやっつけたり、のどの痛みや口内炎をやわらげる効果が期待できます。さらに、やけどやニキビなど肌の炎症、虫歯や歯周病の予防にも効果的です。

1日に食べる量の目安はティースプーン3杯ほど。一度にたくさん摂るのではなく、朝・昼・夜と分けて摂るのが理想的です。砂糖よりもカロリーが低く体脂肪になりにくいので、砂糖の代わりにマヌカハニーをヨーグルトに入れるのもおすすめですよ。

先住民族であるマオリ族は、マヌカハニーを薬として使っていたそうです。マオリ語では「マヌカ=癒しの木・復活の木」という意味になるのだとか。高い抗菌力があることから、今でも薬のように毎日の習慣として食べている人も多いですね。

栄養価が高い!といわれている

アサイーボウルの写真

ほとんどのはちみつがもっている抗酸化作用ですが、マヌカハニーはこの作用が他のはちみつよりも高め。老化によるシミ・シワなどの肌トラブルや生活習慣病を予防してくれるはたらきがあるといわれています。

さらにビタミンやミネラルも豊富に含まれているので、免疫力アップの効果も期待できます。体調を崩しやすい季節の変わり目や、新しい環境でストレスがたまりやすいときなどは、とくに意識してマヌカハニーを摂るのがおすすめです。

腸内環境を整えてくれるビフィズス菌やグルコン酸などのおかげで、便秘や下痢の解消につながるという声もあります。先ほどご紹介した「食物メチルグリオキサール」は熱に強いですが、ビタミンやミネラルなど熱に弱い栄養素もあるので、食べるときは高温にしすぎないのがポイントですよ。

マヌカハニーについている数字ってなに?

瓶に入ったハチミツが並んでいる写真

マヌカハニーのラベルをみてみると英語や数字が書かれています。なにかの指標であることはわかりますが、この数字の意味は知らない方も多いのではないでしょうか?

抗菌作用のある成分「MGO」

「MGO」とは、先ほどご紹介したマヌカハニーだけがもつ成分「食物メチルグリオキサール」のこと。マヌカハニー1kgあたりにMGOがどれくらい含まれているかを表しています。

「MGO100+」と書かれていたら、マヌカハニー1kgにMGOが100g含まれているということ。マヌカハニーの効果を引き出すためには、一般的に「MGO263+」以上のものがおすすめといわれています。

抗菌作用の強さを表す「UMF」

「UMF」とは「Unique Manuka Factor」の略。といわれてもピンとこないですよね。わかりやすくいうと「マヌカのグレードを表す世界基準の数字」。マヌカハニーがもつ抗菌作用がどれくらい強いのかを数字で示したものです。

UMFは「UMF+5/UMF+10/UMF+15/UMF+20/UMF+25」のように表記されていて、ニュージーランドではUMF+10以上のものを「アクティブマヌカハニー」と呼んでいます。マヌカハニーの効果をしっかりと感じたいのであれば、UMF+10以上のものを選ぶのがおすすめですよ。

もちろん数字が高くなればなるほど貴重になるので値段もあがります。たしかに高い効果が期待できるかもしれませんが、健康のためにもできれば毎日摂りたいもの。自分のお財布と相談しながら選んでみてくださいね。

本物のマヌカハニーの見分け方とは

瓶に入ったハチミツが並んでいる写真

希少価値の高いマヌカハニーは他のはちみつに比べるとやはり金額も高め。悲しいことに、中には偽物のマヌカハニーを高額で売っているなんてこともあるのです。本物のマヌカハニーを見分けるためのポイントをいくつかご紹介します。

・MGO、UMFの表記があるものを選ぶ
・ニュージーランド政府公認の証明書がついているものを選ぶ
・UMFHAに加盟しているメーカーを選ぶ
・価格の相場を知っておく(安すぎる・高すぎるものは選ばない)

先ほどご紹介したMGO・UMFの表記は、ニュージーランドで公的に認められた検査機関が厳しくチェックしている証拠。「UMFHA」とは「UMFハニー協会」のことで、はちみつの品質チェックなどを行なっています。UMFHAに加盟しているブランドの中から選ぶのが、一番安全な方法です。

ネットで購入できるからこそ偽物には十分に注意が必要。マヌカハニーの価格相場を知っていれば、あまりにも安い・高いものは「怪しい」と思えるはずです。「SALE」や「期間限定」などの言葉につられ、大事なお金を無駄にすることのないようにしてくださいね。

「非加熱・無濾過(むろか)はちみつ」ってどんなはちみつ?

他のはちみつと比べて値段が高い「非加熱・無濾過」はちみつ。「生はちみつ」と呼ばれることもあり、スーパーなどではほとんど見かけることのないはちみつです。非加熱・無濾過はちみつにはどんな特徴があるのかみていきましょう。

はちみつの作り方がちがう

養蜂場で働く人の写真

そもそもはちみつはどのように作られているのでしょうか?はちみつとはハチが集めてきた花の蜜を搾取したもの。ハチの家となる「巣箱」に、木材と針金で作った「巣枠」と呼ばれるものをセットします。この巣枠にハチが巣を作っていくのです。

蜜を採るときは、巣枠を取り出して遠心分離機にかけます。巣枠をくるくると回転させて、遠心力ではちみつだけを上手に取り出すのです。こうして採れたはちみつには不純物が混ざっているため、こし器ではちみつを「濾過」してはちみつが完成します。

このまま瓶につめてすぐに出荷できればよいのですが、熟成しているはちみつはドロッとしていて濾過が難しい場合があります。また海外など遠くからはちみつを運ぶ場合には、船などを使うのでどうしても気温の変化が避けられません。

はちみつをさらっとさせて濾過しやすくするため、気温の変化により固まってしまったはちみつを戻すために、はちみつを「加熱」することがあるのです。

手間がかかる

ハチミツ製造の写真

「非加熱・無濾過」のはちみつとは、この工程のうち「加熱」と「濾過」を行なっていないはちみつのこと。ドロッとしているはちみつは濾過するのに手間と時間がかかりますし、はちみつの温度管理を徹底して運ぶのにもやはり労力が必要ですよね。

そのため「非加熱・無濾過はちみつ」は、他のはちみつよりも値段が高くなっているのです。作るのが大変なので生産量も多くはありません。

海外で作られているはちみつの中には「非加熱・無濾過」のものもありますが、日本では品質を保つために、ほとんどのはちみつは濾過や加熱をしています。ただし加熱しているといっても、自然界に近い55℃以下の温度で加熱し、はちみつの品質に影響がないよう配慮されていることも多いようです。

風味や栄養に違いはある?

ハチミツを木のスポーンですくっている写真

非加熱・無濾過のはちみつは、他のはちみつと比べて味や香りがより強く感じられるようです。またドロッとしていてはちみつの色も濃いめという特徴があります。はちみつが苦手な方はちょっと食べづらいかもしれませんが、濃厚な味わいはぜひ一度食べてみる価値がありそうですね。

栄養面でみてみると、ハニカム・プロポリス・花粉などがそのまま混ざっているものもあります。高温で加熱すると壊れてしまう酵素やビタミンなども、非加熱・無濾過のはちみつには含まれていることがあるようです。

まとめ

同じはちみつでも値段や風味が大きく異なるのは、作り方や生産量に違いがあったのですね。とくにマヌカハニーは、ニュージーランドという限られた地域でしか採れない貴重なはちみつ。ちょっと値段は高いですが、機会があればぜひ食べてみてくださいね。

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KYOKO

食べることと旅行が大好きな女子ライター

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