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からだにも環境にも優しい天然素材「竹」の繊維を使用したサニタリーブランド『limerime(ライムライム)』。今回は、limerimeの生みの親でもある株式会社VVV代表取締役・須藤紫音(すどう・しおん)さんに商品開発までのストーリーを伺っています。デリケートな部分に使う製品だからこそ、“とりあえず買う”という概念を考え直すきっかけに――。

今までの考えを一掃する
新しい選択肢

――limerimeを立ち上げるきっかけは何だったのでしょうか?
「私はもともと、クリエイティブを中心に、様々な業種のブランドをサポートするマーケティングやブランディング業を担っていました。ある時、とある企業よりコスメのPB(プライベートブランド)を作りたいと打診があった際に市場調査を行ってみたのですが、コスメについては商品が飽和状態で……。そこで、女性スタッフ数名で一度コスメからは離れてみて『私たちが変えたいもので、世の中に必要なものはなんだろう?』とディスカッションすることにしたんです。その中で出てきたのが“サニタリー用品”でした」

――思いがけない一言だったのでは?
「確かに!と思いましたね。サニタリー用品は私たちの生活に必要不可欠ですが、こだわりもなく“とりあえず”購入する方が実は多いんです。デリケートな部分に使うものなのに、コスメやファッションのようにこだわっている方もあまりいなくて……。デザインにおいても柔らかい色味のフェミニンなものや、可愛らしい動物のイラストが多かったりと、ファッション感覚で持てるようなお洒落でスタイリッシュなものはまだまだ少ないですよね。それがクリエイティブやブランティング業に従事している私にとってショッキングな出来事だったんです」

須藤さんが集めた海外のサニタリー用品

――その出来事から自身で商品化をしようと思った?
「はい、そこから海外の製品にも目を向けて数十ブランドのサニタリー用品を取り寄せてみました。過去にはイギリスに留学していたことがあるのですが、その頃は大人のおむつのようなゴワゴワして分厚いものしかなく、日本のプロダクトは最高だと思っていましたが、今では海外製品の方が素材も進化していて。日本は海外に比べるとまだまだサニタリー用品の選択肢が少ないことも分かりました。

色々なハードルもありましたが、『私たちが気づいたのであれば変えていきたい』。実際にもの作りや制作に携わっていないと気づけない視点だと思いますので、むしろ『私たちが変えていかないといけない』。そう思って商品企画を始めることにしました」

limerime(ライムライム)
継続的に向き合わなくてはならない生理現象。心身ともに負荷がかかることが多く、憂鬱になりがちですが、少しでも快適に過ごすことができるように。 韻を踏んで繰り返すrhyme/rimeに言葉をかけ、果実「lime」のフレッシュでクリーンなイメージとともに、明るく気持ちよく。 limerimeを通じて多くの人が健康と環境課題に意識を向け、ジェンダーロールに縛られない自分らしい選択をできるような価値観を提供できるよう、商品やサービスを開発していきます(limerime公式WEBサイトより)

公式WEBサイトhttps://limerime.com/

――名前に込めた想いの通り、デザインにも定評があると伺いました。
「誰でも手に取りやすいということを第一目標として、テーブルやトイレにインテリアのように置いても嫌ではないパッケージデザインを目指しました。サニタリー用品は、なぜか恥ずかしく隠すものというイメージがあると思いますが、月経は生理現象なので恥じる必要はないんじゃないか?と思います。

先日、limerimeの製品をギフトで貰ったお客様から『製品のデザインも今までになかったようなお洒落なもので使い心地も良く、また早く使用したいです。次の月経が来るのが楽しみになりました』という喜びの声をいただきました。今までの価値観を少し変えられたのかと思うと嬉しく、とても励みになりましたね」

――ギフトでサニタリー用品が選ばれる時代に変わった!素晴らしい意識の変化ですね。
「月経の課題って本来であれば女性ひとり(自分だけ)が解決する問題でもありませんからね。この製品をきっかけに家族や友人、パートナーとも日常的に会話が生まれたり、一緒に考えるきっかけになれば良いなと思います」

「竹」を採用することでみえた
環境に優しい製品の取り入れ方

――素材のこだわりも教えていただけますか。
「そもそもサニタリー用品が何でできているのか知らない方がほとんどだと思いますが、今日本にある製品はコットン(綿)や石油由来のプラスチック等の素材が使われていて、それらの素材には課題がとても多いんです。例えばコットンはアパレル業界ではTシャツを1枚作るのに、水を2,900 リットル使用すると言われています。せっかく一から製品を作るのであれば、環境にも身体にも優しい素材にしたいと考えた時に見つけたのが、“竹”でした。

竹は自生力が高く、コットンを栽培するよりも水や肥料等の環境コストがかかりません。木材と比べても成長スピードが早いため、カーボンニュートラルの視点からも注目すべき素材なんです。日本では昔からおむすびを包む際に笹の葉が使用される程、抗菌・防臭作用や水分を吸収する特長もあり、いくつか天然素材のサニタリー用品を海外から取り寄せて使用する中で、とにかく肌触りも良かったんです」

――毎月使うものなら良質なものを選択したいです。
「個人差はありますが、女性が一生で使用するサニタリー用品は1万枚(プラスチックの含有量は約20キログラム)だと言われています。そして現在の海洋プラスチックゴミの第5位がサニタリー用品(タンポン含む)と言われているほど、環境問題にも発展してしまっているんです。その課題を解決していくためにも、機能性や利便性を保ったまま環境に優しい製品を選んでいきたいですよね。

一方で一生かけてたくさん使用するからこそ、サニタリー用品にそんなにお金をかけられないという生理の貧困が問題になっているのも事実です。でも一歩俯瞰してみた時に、コスメやファッションにはお金をかけられるのにサニタリー用品は難しいのは何故?とも思います。一つは使い捨てであるからという理由もあると認識していますが、基本的なツールを見直すことはとても大切だと思いますので、limerimeの製品を通じて自分の周りには何が本当に必要なのかを考えるきっかけになれば良いなと思います」

第3のサニタリー用品として
“ビオナプ”に込めた想い

――アイテムの呼び方から考え直すための訴求もあるとか。
「今後の展開として、limerimeの作るサニタリー用品を“ビオナプ”と呼んでいきたいと思っています。ビオナプと名付けたのには色々な背景があるのですが主には下記の通りです。

  • 天然の「竹」を使用したトップシート=有機のBio(ビオ)
  • トウモロコシ由来のフィルム=Bioフィルム
  • 土にかえる(生分解性)=Biodegradable(バイオデグレーダブル)

プラスチック由来の製品が多くある中、第3のサニタリー用品としてビオナプを訴求していくことで、今までとは違う考えや変化が生まれるのではないかと期待しています」

――ビオナプという文字を目にする機会が今後増えていきそうですね。最後に読者に向けてメッセージをお願いいたします!
「情報過多な時代だからこそ、自分がとった情報が本当に正しいものなのかを考えることが大切だと思っています。何となく市場やマーケットの情報に惑わされずに、自分で見て、考えて、何を選択するべきか考えていってほしいです。もちろん情報を発信する側も間違ってはいけないと思うので、そこは製品を扱うブランドとしても気を付けていきたいと思います。

実際には今の市場を動かしている大人たちよりも、子供たちの方が環境問題にも敏感で、私自身も息子に気づかされることが多いです。そんな子供たちに恥じない生き方をしていけたら良いですね」

お話を伺ったのは…須藤紫音さん

limerimeのホームページはこちら

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Miki Kawashima

CosmoSpark JOURNAL STAFF

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