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みなさん「オーガニック食品」と聞くとどんなイメージがありますか。「体に良さそう」「栄養がありそう」などと思っていても、実際には食べたことのない方も多いかもしれません。

実は「オーガニック食品」にはたくさんの魅力があるのですが、ほとんどの人は詳しく知らないのが現実。そこで今回はオーガニック食品について、前編と後編に分けて詳しくご紹介していきます。今までオーガニック食品を身近に感じていなかった方も興味をもつきっかけになると思うので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

オーガニック食品とは

野菜の写真

「オーガニック(organic)」とは、「有機の」「有機栽培」という意味の英単語。化学肥料や農薬などを使わずに、太陽や土などの自然の恵みを活かして作られた食品やコスメのことです。

中でも「オーガニック食品」はもっとも身近なもの。オーガニックという名前をつけることができるのは、認定機関によって定められた厳しい基準をクリアしたものだけです。農産物・畜産物・加工食品には、それぞれに次のような決まりが定められています。

・野菜などの農産物は、落ち葉や家畜のふん尿などから作られた「堆肥(たいひ)」を使って土を作ること。
・牛や豚などの畜産物は、家畜に与えるエサなども環境への負荷を減らしたものを使うこと。
・スープやパスタなどの加工食品は、化学的に合成した食品添加物を使わないこと。

この他にも遺伝子組み換え技術を使用しないなどの細かいルールがあります。オーガニック食品を作ることは想像以上に手間ひまがかかるのですね。

自然の恵みをいかした有機栽培

有機トマトのイメージ写真

「オーガニック=有機栽培」と覚えておきましょう。有機栽培とは、2年以上農薬や化学肥料を使っていない土で、なるべく環境に優しい方法で農作物を育てること。作物を育てる過程はもちろん、土台となる土作りからこだわっているのです。

本来枯れた植物は、微生物のはたらきで発酵や分解を繰り返して土に戻ることで、良質な土作りの元となります。このような「有機肥料」と呼ばれる土には、栄養がたっぷり含まれているため植物もよく育つのです。有機栽培では有機肥料だけを使って野菜などを育てます。

一方、化学的に土や養分を作って効率よく農作物を育てるのが「無機栽培」。無機栽培は土の中に微生物がいないため、やがて土が痩せてしまいます。土から十分な栄養がとれない農作物は、化学肥料などで栄養を補わなければならないのです。

植物が枯れて土に戻るのを待っているととても時間がかかるので、化学肥料や農薬を使った無機栽培で効率よく育てるのですね。しかし食品は直接口に入れるもの。農薬などを使っていない「有機栽培」の方がより安心といえるかもしれません。

無農薬栽培との違い

生のジランドールパスタがたっぷり入った木の器の写真

名前の通り農薬を一切使っていない栽培方法のことを「無農薬栽培」と呼ぶ人もいますが、ちょっと待ってください。実際には「無農薬栽培」と表示することは禁止されているのです。

なぜなら「農薬を全く使っていない=無農薬」とはならないから。作物を育てる過程では農薬を使っていなかったとしても、土に農薬が残っていたり、他の畑から農薬が飛散してくることも考えられますよね。生産者が農薬を使っていなくても、なんらかの形で農薬が入ってしまう可能性があるのです。

また消費者が間違ったイメージを抱きやすい、ということも表示が禁止されている理由のひとつです。

有機栽培では、化学的に合成された農薬を使うことは禁止されていますが、すべての農薬が禁止されているわけではありません。「無農薬栽培」には明確な基準や認定機関がないため、誰でも名乗ることができてしまうので注意してくださいね。

無添加との違い

無添加食品のイメージ写真

「無添加」とは、特定の添加物を使用していないということ。オーガニックと似たようなイメージをもつ方も多いかもしれませんが、実際には少し違います。

「無添加」は主に加工食品に使われる言葉。国が指定した「食品添加物」を使用していなければ「無添加食品」と名乗ることができます。例えば食品添加物には、長期間保存できるようにするための防腐剤や、食べ物を鮮やかに見せるための着色剤などがありますね。

ただし「添加物=悪いもの」というわけではない、ということも覚えておいてください。中には安全性が認められている食品添加物もあります。無添加と書かれているから安全と決めつけるのではなく、どんな添加物が入っているのかという部分に注目できるといいですね。

オーガニック食品のメリット・デメリット

オーガニック野菜売り場のイメージ写真

水や土、太陽などの自然を活かした栽培方法で作られたオーガニック食品。スーパーやネットで見かけることも多いと思いますが、まだまだ小さな規模でしか販売されていないのが現状です。さらにオーガニック食品の知識を深めることで、食品を選ぶときの選択肢のひとつになるかもしれません。

オーガニック食品のメリット

オーガニック食品を食べるとどんないいことがあるのでしょうか。ここではオーガニック食品を選ぶメリットについてご紹介していきます。「なんとなく体に良さそう」ではなく、私たちの体や環境にとって何がプラスになるのか理解していきましょう。

安全性が高い

スイカにかぶりつく子供の写真

オーガニック食品のメリットの一つは安全性が高いところ。オーガニック食品の特徴は、自然の恵みを活かした有機肥料を使った栽培方法でしたね。できるだけ化学的なものを排除して育てられるため、一般的な食品よりも化学的な危害のリスクは低いということができます。

またオーガニック食品には「遺伝子組み換え原材料は使用しない」とう条件もあります。遺伝子組み換えとは、改良したい品種の遺伝子そのものを組み替えることで新しい品種を作ることです。

例えば、遺伝子組み換え技術を使って「害虫に強い遺伝子」を組み込んだ作物を作ったとします。作物そのものに殺虫効果があるので、その作物を食べた害虫は死んでしまうのです。すると害虫対策のために使っていた農薬を使う必要がなくなりますね。遺伝子組み換えをしたことによって、害虫に強い作物を新たに作り出すことができるのです。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、自然界では発生しない遺伝子組み換えを人の手で行うことで、効率よく作物を育てられるというメリットもあります。基本的にオーガニック食品に遺伝子組み換え原材料は使われていませんが、「遺伝子組み換え食品=危険」というわけではありません。正しい知識をもって食品を選べるようになるといいですね。

環境に優しい

夕日と農場の写真

環境に優しい栽培方法を選ぶことは、オーガニックの本来の目的ともいえます。化学的な農薬や肥料を使わないことで、人間や動物、植物が健康に過ごしていける環境を目指しています。化学肥料は作物を守る一方で、まわりの自然環境を破壊してしまうこともあるのです。

今世界では水汚染や土壌汚染、大気汚染に地球温暖化などの様々な環境問題が起きています。日本でも豪雨や猛暑などの自然災害が起きていますよね。これらの問題は、私たち人間が環境のことを考えずに、いろいろなものを作ってきたことも一つの原因になっているそうです。

もともと自然界にあったものを使って育てることは、環境にも優しい栽培方法なのですね。

オーガニック食品は見た目が少しいびつな形になっていたり、土がついたまま売られていることもありますが、それは自然本来の形。植物や動物と一緒に住みやすい世界を作っていく手段の一つとして、オーガニックを選ぶのもいいのではないでしょうか。

生産者がわかる

農家さんの写真

とくにオーガニック野菜などは、作った農家の方の情報を紹介していることも多いのです。生産者の方たちはこだわりや思いを伝えることができますし、作った方の顔や思いを知れることは、私たち消費者にとってもプラスですよね。

食べ物は自分の体に入るもの。信頼できる食品を選ぶことができるのも、オーガニック食品のメリットです。

オーガニック食品のデメリット

土からこだわり、手間ひまかけて作られるオーガニック食品にはどんなデメリットがあるのでしょうか。おいしさや安全面に特化する分、気になるのはやはり値段。同じものでも「オーガニック」という表記のある食品は高い、と感じたことのある方も多いかもしれません。

値段が高い

果物と値札の写真

農薬や化学肥料を極力使わない分、どうしても育てるのに手間と時間がかかってしまいます。普通に育てるよりも労力が必要になるので、その分値段も高くなるのは当然のこと。人の手で行わなければいけない工程が多く、大量生産は難しいことも値段が高くなってしまう理由のひとつです。

さらにオーガニックであるという認証を取得するためにもお金がかかります。世界的にみても日本のオーガニック市場はまだまだ未熟なので、作る人も買う人も少ないのが現状です。

たしかにオーガニック食品は他の食品に比べて高いものが多いので、全てをオーガニックにするのは難しいですよね。でも安全性や環境に配慮して作られているため、値段に見合った価値があるという考え方もできるのではないでしょうか。少しずつでも生活にオーガニックを取り入れていけるといいですね。

おすすめのオーガニック食品

ここまで読めば、オーガニックについてだいぶ詳しくなれたのではないでしょうか。オーガニックに対するイメージが今までと変わった方も多いかもしれません。「一度オーガニック食品を食べてみたい!」という方に、おすすめのオーガニック食品をご紹介します。

旬のオーガニック野菜セット

野菜の入ったかごの写真

「食べチョク」という通販サイトでは、全国2800軒を超える農家や漁師、食品メーカーの方から、こだわりの食品を直接取り寄せることができます。スーパーなどを介さないので、採れたて新鮮な野菜や魚を買うことができるのが嬉しいポイント。

オーガニック食品や遺伝子組み換えをしていない食品がたくさん販売されており、生産者の情報も詳しくアップされているので安心です。オーガニック食品を試してみたい方向けに、旬の野菜セットやドレッシッングなどを手頃な価格で購入できます。ぜひチェックしてみてくださいね。

手頃な価格でオーガニック食品を買ってみよう

「パブリックマークス」という通販サイトでは、高品質なナチュラル・オーガニック商品を低価格で買うことができます。より多くの人にオーガニック食品の魅力を伝えたいということで、国内・海外から厳選された食品が手頃な値段で購入できるのです。

オーガニックの冷凍食品やアイスなどの加工食品も種類が豊富。トマト缶や調味料などは500円以内で買うことのできるものがほとんどです。普段スーパーでは見かけないような食品も多く、サイトを見ているだけでも楽しいのでぜひチェックしてみてくださいね。

都内を中心に展開を広げるオーガニックスーパー

フランス発のオーガニックスーパーマーケット「ビオセボン」というお店では、新鮮な食材を日常使いできる価格で楽しむことができます。現在は東京と神奈川を中心に店舗数を拡大していて、オンラインサイトでもオーガニック食品を購入することができますよ。

フランス語で「ビオ=オーガニック」「ボン=おいしい」という意味があり、オーガニック食品をより身近に感じられるような工夫がされています。オーガニック初心者の方でも楽しめるよう、パスタやソース、トマト缶がセットになった「トライアルセット」なども手頃な価格で販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

自然の良さを活かして作られたオーガニック食品。「環境のことを考えて食品を選ぶ」という新しい選択肢が増えたのではないでしょうか。私たちは自然の恵みを受けて生きている、ということに改めて気付かされた気がします。

食品の見た目や値段だけにとらわれず、栽培方法や味にも目を向けるきっかけになれば嬉しいです。生産者の方達のこだわりが詰まったオーガニック食品を、ぜひ一度食べてみてはいかかでしょうか。

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KYOKO

食べることと旅行が大好きな女子ライター

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