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みなさんは「じゃがいもの種類」と言われたとき、一体何種類くらい答えられますか?また、そのじゃがいもは、いったいどのような料理と相性が良いのでしょうか。

じゃがいもには大きく分けて、以下3つのカテゴリがあります。

①ホクホクした粉質系のもの
②煮崩れしにくい粘質系のもの
③それ以外のもの

今回はそれぞれの代表的なじゃがいもと、おすすめのじゃがいも料理についてお話していきます。

【ホクホク感を楽しむなら】粉質系のじゃがいも

じゃがいものおいしさを存分に味わえる料理といえば、ホクホクさを活かしたじゃがバターや粉吹き芋ですよね。まずはそんなホクホク感の強いじゃがいもをご紹介しましょう。

男爵(だんしゃく)

男爵芋の写真

 

◆特徴◆
日本のじゃがいもといえば男爵、というくらい代表的な品種。果肉の色は白色で、でんぷん含有量(でん粉価)が15%ほどと高いため、糖質が高くホクホクとした食感を楽しむことができます。一方、非常に煮崩れやすいので煮物には向きません。

◆おすすめ料理◆
・粉吹きいも
・じゃがバター
・コロッケ
・マッシュポテト
・ポテトサラダ
・ガレット
・フライドポテト

キタアカリ

キタアカリの写真

◆特徴◆
見た目や特徴が男爵とよく似たじゃがいもです。見分け方としては、芽の部分がキタアカリの方がほんのり赤みを帯びており、果肉は男爵よりも黄色味が強いです。
男爵よりも甘味が強く、別名「クリじゃがいも」とも呼ばれる人気の品種です。
ホクホク感が最も感じられるじゃがいもです。その分非常に煮崩れしやすいので、煮物にはNGです。

◆おすすめ料理◆
・粉吹きいも
・じゃがバター
・コロッケ
・マッシュポテト
・ポテトサラダ
・ガレット
・フライドポテト

ベニアカリ

◆特徴◆
ベニアカリは皮の色が赤いものの、果肉は真っ白なのが特徴です。病気に強い品種で、 皮がむきやすく調理しやすいため重宝するでしょう。でん粉価が20%ほどと非常に高いため、甘みの強いじゃがいもです。甘みを生かしたじゃがいも料理には、ぜひベニアカリを使ってみてください。

ホクホクさに関しては、上述した男爵やキタアカリにはやや劣ります。

◆おすすめ料理◆
・コロッケ
・マッシュポテト
・ガレット
・ポテトサラダ
・芋餅
・ニョッキ

【煮込み料理には】粘質系のじゃがいも

じゃがいもが加わることで一層おいしくなる料理もたくさんありますよね。たとえば、カレーはもちろんのこと、シチューやおでん…などなど。煮崩れしにくいじゃがいもには、以下のような種類があります。

メークイン

メークインの写真

◆特徴◆
メークインはイギリスが原産のじゃがいもですが、日本でも広く普及しています。
形は楕円形をしており、凹凸が少ないため皮がむきやすいのが特徴です。でん粉価が少ないため煮崩れしにくく、低温貯蔵で熟成することで甘みが増すという特徴もあります。
なお、色付きしやすいため揚げ物には向かないじゃがいもです。

◆おすすめ料理◆
・カレー
・シチュー
・おでんの具
・茹でてグラタンなどの具として

とうや

とうやの写真

◆特徴◆
比較的サイズが大きく、果肉は黄色、そしてでん粉価が少なめのじゃがいもです。
ホクホクさはありませんが、代わりにつるりとしていて滑らかな食感をもっています。煮崩れしにくいため、煮物や炒め物などに向いています。

◆おすすめ料理◆

・カレー
・シチュー
・おでんの具
・煮物
・炒め物

北海こがね

北海こがねの写真

◆特徴◆
揚げたときに茶色く褐変させてしまう「還元糖」という成分の含量が少ないため、フライドポテトを作るならぜひ使ってほしいじゃがいもです。男爵のようなホクホク感をもちながら、メークインのようなしっとりさを兼ね備えています。煮崩れもしにくいので、煮物にも向いています。ただし甘味はあまり感じません。

◆おすすめ料理◆
・フライドポテト
・カレー
・シチュー
・おでん

ノーザンルビー

ノーザンルビーの写真

◆特徴◆
ノーザンルビーは名前にもあるとおり、果肉の美しいピンク色が特徴です。このピンク色はアントシアニンによるもので、抗酸化作用が高いとされています。
調理してもこの鮮やかさがしっかりと残るので、その色を活かすじゃがいも料理やお菓子に使うのがおすすめです。
ホクホクさはあまりなく、どちらかといえばメークインに近い感じで、しっとりしつつ煮崩れしにくい品種です。

◆おすすめ料理◆
・ピンク色のポタージュやビシソワーズ
・ポテトサラダ
・ニョッキ

【迷ったらコレ!】どんな料理にも向く万能じゃがいも

これだけ種類があると、どのじゃがいもがどの料理に向いているか覚えるのも一苦労。そこで最後に、どんな料理にも使える万能選手をご紹介します。

インカのめざめ

インカのめざめの写真

◆特徴◆
インカのめざめは小ぶりのじゃがいもで、とてもきれいな黄色の果肉をしています。糖度が高く、甘く濃厚な味わいをもち、ナッツや栗に似た風味があります。
煮崩れしにくいので煮物に向いており、また、揚げたときの褐色も少ないので、ポテトチップやフライドポテトにも最適です。
ただし大規模栽培に適しておらず、流通量としては少なめなのが残念です。

◆おすすめ料理◆
・カレー
・シチュー
・コロッケ
・肉じゃが
・煮物
・炒め物
・ポテトサラダ
・スープ
・フライドポテト

十勝こがね

十勝小金の写真

◆特徴◆
名前もそうですが、先述の「北海こがね」とよく似た特徴をもっています。
調理後の黒変や揚げたときの褐変が少なく、また、煮崩れしにくく蒸せばややホクホクと、これひとつでどんな料理にも使えます。
芽が出にくいため、保存性にも優れているじゃがいもです。皮が薄いのでよく洗えば皮付きのまま使えますよ。

◆おすすめ料理◆
・カレー
・シチュー
・コロッケ
・肉じゃが
・煮物
・炒め物
・ポテトサラダ
・スープ
・フライドポテト

シンシア

シンシアの写真

◆特徴◆
シンシアはフランス生まれのじゃがいもで、バターやクリーム系との相性が良いとされています。見た目もキレイな卵形でツルっとしており、皮がむきやすいです。
こちらもホクホク系と粘質系の両方の性質を兼ね備えており、使い勝手の良いじゃがいもです。
芽が出にくい点も保存がきくのでうれしいポイント。また、低温で貯蔵することで甘みが増すので、冬季の貯蔵に適した品種です。
還元糖が少し高めなので揚げ物にはあまり向きません。

◆おすすめ料理◆
・カレー
・シチュー
・ドゥフィノワ
・ビシソワーズ
・グラタンなどクリーム系の料理
・肉じゃが
・煮物
・炒め物
・ポテトサラダ

こがね丸

こがね丸の写真

◆特徴◆
こがね丸は「北海こがね」同様、フライドポテト用の品種として有名なじゃがいもです。
日光により増加する「えぐみ成分」の発生度合いが少なく芽も出にくいので、こちらも保存性に強みをもっています。
でん粉価が高く、火を通すとホクホクした食感が楽しめます。多少煮崩れしやすいものの、長時間煮込むような煮物でなければ使うことができます。

◆おすすめ料理◆
・フライドポテト
・コロッケ
・ポテトサラダ
・じゃがいものガレット
・おでん

【豆知識】新じゃがとそれ以外のじゃがいもの使い分け

よくスーパーなどで見かける「新じゃが」。普通のじゃがいもとの違いや使い分けについてはご存知でしょうか?

通常のじゃがいもは完熟してから収穫されるので、硬く、デンプンを多く含んでいます。そのため、ホクホクした食感が特徴です。また、越冬によりさらに糖度が増すため、じゃがいもの素材の味を楽しむ料理に向いているといえるでしょう。

一方の新じゃがは完熟前に収穫してしまうため、水分を多く含んでおり軟らかいです。そのため、シャキシャキした食感が強く、炒め物などに最適です。また、煮ると早く煮えるのも特徴です。

まとめ

ほかにもたくさんの種類があり、すべてご紹介しきれないのが残念ですが、品種による特徴について少しはおわかりいただけたでしょうか。

品種ごとの特徴を押さえて、料理によってうまく使い分けができるようになるといいですよね。じゃがいも料理をもっとおいしく楽しみましょう!

 

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Webライター。内面からの美容や健康に関心があります。読者の皆さんにとって有益な情報をお届け出来るよう頑張ります♡
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