寒い季節になると食べたくなるもの。そう、それはあたたか~いスープ!
「いつも同じようなスープばかり作ってしまう」
「たまには変わり種を食卓に並べたい」
そんなあなた。海外のポピュラーなスープにチャレンジしてみませんか?今回はエスニックや日本人の舌にも合うものなど、計5カ国のバラエティー豊かなスープをセレクトしてみました。手軽に作れる本格的なスープレシピをご紹介したいと思います。
目次
クラムチャウダー(アメリカ)
アメリカで有名なスープといえば、クラムチャウダー。海鮮の旨味が濃縮されたシチューのようなスープは、お子様にも大人気!ご馳走感もありますよね。
本場のアメリカではホンビノスガイという貝を使用して作るのが一般的ですが、日本向けにあさりを使って作るレシピをご紹介します。
材料(4人分)
- あさり…600g
- 白ワイン…1/4カップ
- ベーコン…2枚(30g)
- にんじん…1/4本(50g)
- 玉ねぎ…1個(200g)
- じゃがいも…1個(120g)
- マッシュルームの水煮(スライス)…1パック(50g)
- バター…30g
- スープ…(顆粒コンソメ小さじ1を湯1カップで溶いたもの)
- 牛乳…100ml
- 生クリーム…100ml
- 塩・こしょう…各少々
- 乾燥パセリ…少々
下ごしらえ
- ベーコンは5mm角に切る
- にんじんは皮をむき、5mm角に切る
- 玉ねぎは5mm角に切る
- じゃがいもは皮をむき、5mm角に切る。水にさらして水気をよくきる
- マッシュルームは5mm角に切る
- あさりは砂出しした後、殻をこすり合わせてよく洗う
作り方
- 鍋にあさりを入れて火にかける。白ワインを加えて煮る。あさりの殻が開いてきたら鍋を揺り動かしながら全体に火が通るよう混ぜ、全部の殻が開いたら火を止める
- 粗熱が取れたらあさりをざるに上げ、あさりと蒸し汁に分ける。
- 鍋に半量のバターを溶かし、中火でベーコンを炒める。にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、マッシュルームを順に加え、途中で残りのバターを加えて約3分ほど炒める
- コンソメと湯を混ぜて作ったスープとあさりの蒸し汁を加えて煮立たせる。アクが出たら適宜取る。蓋をして野菜がやわらかくなるまで弱火で約8分煮る(時々混ぜながら)
- あさり、牛乳、生クリームを加えて少し煮る
- 塩、こしょうで味を調えたらパセリを散らして完成
ダール(インド)
ダールとは、インドの人にとってお味噌汁のような存在のスープです。インドでは菜食が基本なので、たんぱく質をお豆から補給するため豆を使った料理が多いんですよ。下ごしらえも不要のとっても簡単なレシピです。
材料 (4人分)
- レンズ豆(皮なし・ひき割りのもの)…1カップ
- 水…4+1/2カップ
- ターメリック…小さじ2/3
- サラダ油…大さじ2
- クミンシード…小さじ2/3
- にんにくのみじん切り…1/2かけ分
- しょうがのみじん切り…1/2かけ分
- 塩…小さじ1+1/2
- 砂糖…少々
- パクチー…少々
作り方
- レンズ豆を洗って鍋に入れる(お米を研ぐ要領で、水ににごりが少なくなるまで3~4回洗ってください)
- 水、ターメリックを加えて火にかけ、豆が煮くずれるまで弱火で20分ほど煮る
- フライパンにサラダ油を熱してクミンシードを数粒入れ、シューッと泡が出てきたら残りを入れる。クミンシードがパチパチはじけ香りが出て色づいてきたら、にんにく、しょうがを加えて色づくまで炒める(油にクミンとにんにくの風味を移しスープに香り付けをします)
- 熱々の[3]を油ごと[2]に加え、よく混ぜてから塩、砂糖で味を調える
- 飾りに刻んだパクチーを散らす
ポトフ(フランス)
ポトフは具材を大きめに切った、いわば「食べるスープ」。スープにそれぞれの素材の旨味が溶け出します。今回は、ゴロゴロ野菜を楽しめるレシピにしました。煮崩れしないように注意し、じっくり火を通しましょう。
材料 (4人分)
- ウインナーソーセージ…7本
- キャベツ…1/3個(400g)
- じゃがいも…3個
- 玉ねぎ…1個
- にんじん……1本
- ローリエ……2枚
- コンソメ……小さじ2杯
- 水…4カップ
- 粗挽き黒こしょう…お好み
下ごしらえ
- キャベツは6cm角に切る
- じゃがいもは半分に切る
- 玉ねぎは芯をつけたまま、6等分のくし形に切る
- にんじんは縦2等分×横2等分に切る
作り方
- 鍋に水、コンソメ、キャベツ、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、ローリエを入れ、煮立ってから弱火で20分煮る
- 適宜アクを取る
- ソーセージを加えて5分煮る
- 器に盛り、お好みで粗挽き黒こしょうを振って完成
グヤーシュ(ハンガリー)
あまりメジャーではありませんが、グヤーシュはハンガリーの名産、パプリカを使った色鮮やかなスープ。牛肉と、パプリカを始めとした野菜をじっくり煮込んで作るレシピです。メインディッシュにもなるくらい満足感のあるスープですよ。
材料 (4人分)
- 牛肉(シチュー用)…500g
- 玉ねぎ…1個
- じゃがいも…中2個
- にんじん…1本
- 黄パプリカ…1/2個(70g)
- トマト…中1個
- にんにく…1片
- パプリカパウダー…大さじ1
- キャラウェイホール…小さじ1/2
- ローリエ…1枚
- 塩…小さじ1
- 水…800ml
- サラダ油…大さじ2
- 乾燥パセリ…少々
- 粗挽きこしょう…お好み
下ごしらえ
- 牛肉は2cm角に切る
- 玉ねぎは粗みじん切りにする
- じゃがいもは一口大に切り、水にさらす
- にんじんはいちょう切りにする
- 黄パプリカは3cm角程度に切る
- トマトは2cmの角切りにする
- にんにくはみじん切りにする
作り方
- 鍋にサラダ油を熱し、にんにくと玉ねぎを炒める。玉ねぎがしんなりしてきたら牛肉を加え、軽く両面に火を通す
- いったん火を止め、パプリカパウダーを入れてよく混ぜる。200mlの水を加えたら再び火にかけ、弱火で2~3分混ぜながら煮る
- キャラウェイ、塩、トマト、にんじん、ローリエ、残りの水(600ml)を加える。弱火~中火で約30分煮る
- [3]にじゃがいもと黄パプリカを加え、さらに約15分野菜が柔らかくなるまで煮る。最後に塩、粗挽きこしょうで味を調える
- パセリを散らして完成
トムヤムクン(タイ)
トムヤムクンは酸味のあるスープのため好き嫌いが分かれますが、1度食べたら病みつきになってしまうかも!?いろいろな調味料やスパイスを揃えなくても、トムヤムペーストを使えばあとは煮込むだけ。意外と簡単にできるレシピです。
材料 (4人分)
- 有頭えび…12尾
- 玉ねぎ…1/2個
- ふくろ茸(マッシュルームで代用可)…12個
- ミニトマト…8個
- にんにく…1片
- しょうが…ひとかけ
- 青唐辛子…2本
- レモングラス…3本(なくても可)
- バイマックルー(こぶみかんの葉)…2枚(なくても可)
- サラダ油…大さじ2
- 水…800cc
- レモン果汁…小さじ2杯
- ココナッツミルク…100cc
- 砂糖…小さじ1杯
- ナンプラー…大さじ1杯
- トムヤムペースト…大さじ3
- パクチー…少々
- 水(海老の下ゆで用)…1000cc
- 酒(海老の下ゆで用)…50cc
- 塩(海老の下ゆで用)…10g
下ごしらえ
- にんにくは潰す
- レモングラスは包丁の柄などで潰し、長さ4等分に切る
- バイマックルーは葉脈を取り除く
- 青唐辛子は縦半分に切り、種を取り除く
- 玉ねぎは5mm幅の薄切りにする
- ふくろ茸は縦半分にカットする
- ミニトマトは半分に切る
- 有頭えびは殻のまま背中に切れ目を入れ、背わたを取る
作り方
- 海老の下ゆで用のお湯を沸かす。沸いたら酒と塩を入れ、海老を1分下茹でして取り出す
- 鍋に弱火でサラダ油を熱し、にんにく、しょうが、青唐辛子を入れて炒める。香りが立ったら玉ねぎを加えて、しんなりするまで炒める
- ふくろ茸、えびを加えて炒める。全体に火が通ったらレモングラスと水を加えてひと煮立ちさせる
- アクが出たら取る
- 砂糖、トムヤムペースト、ナンプラー、バイマックルー、ミニトマトを加えてさらに弱中火で5分煮る(トムヤムペーストはそのままだと溶けにくいので、ボウルにおたま1杯分ほどスープを加えて先に溶いてから鍋に入れると良いですよ)
- レモン汁、ココナッツミルクを加えて軽く煮たら完成
- 器に盛り、お好みでパクチーを飾る
まとめ
毎日の食卓にスープ1品プラスするだけで、テーブルの上が華やかになりますよね。温かいスープは体を芯から温めてくれるだけでなく、満足感があるため食べすぎを防ぐことにもつながります。
いつもとはちょっと違ったテイストのスープを、ぜひ本日の食卓に並べてみてはいかがでしょうか。
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