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皆様こんにちは。コスモス食品のクボです。

僕は主に店舗や物流倉庫など様々な出荷先へ運ばれる商品のピッキング作業を行っています。毎日小さなフォークリフトを運転しますが、レバーで機械を操作するのは楽しいものです。

僕は読書が好きです。特に食について書かれたエッセイ本なんかは気軽にサラッと読めて楽しめるものが多く、古本屋さんで見かけたらなんとなく買ってしまいます。

今回のスタッフ日記では、食に関するエッセイを2冊紹介します。

料理の四面体(中公文庫) 著・玉村豊男

著者の玉村豊男さんは旅と料理を愛するエッセイスト。

この本で玉村さんは世界中の様々な料理にひそむ一般原理を探し出し、体系立てて語りつくします。

本書に出てくる数々の料理は、玉村さんが世界を旅して口にしたものと、自宅でフライパン片手に創作したもので出来ています。

英国式ローストビーフとアジの干物の共通点、アルジェリア式羊肉シチューからフランス料理を得て豚肉のショウガ焼きに通じる調理法の秘密。

「火・水・空気・油」の4要素から全ての調理法の基本を解き明かします。

読んでいると「なんとなく理屈っぽいなあ」と感じさせられる事も多いのですが、出てくる料理がどれもとにかく美味しそうでお腹が減ります。

本書を読むことで、日々の食事を新たな角度から 眺められ、料理のレパートリーを増やすヒントになるかもしれません。

作中で「この世にサラダ以外の料理はなくなってしまうのだ。」なんて言いきってしまうところに 思わず笑ってしまいました。

料理の四面体(中公文庫) 著・玉村豊男の表紙の写真

ことばの食卓(ちくま文庫) 著・武田百合子 画・野中ユリ

本作には食べ物をテーマにした14編のエッセイが収められています。

食が題材のエッセイではあるのですが、著者の武田さんは食に対する考え方や思いを深く語るのではなく、日々の食事の情景や、背景を淡々とリズム良く率直な文章で綴ります。

武田さんは全編を通していろいろな時代の食にまつわるエピソードを描かれます。

少女の時代もあれば、妻や母親の時も、おばあさんになられてからのお話しもあります。

僕が一番気に入ったのは、武田さんが専門学校に入られた頃に働いたアルバイト先のお話『誠実亭』。 仕出し屋でバイトをしていて、食器を洗って返す人がいるけれど

“やっぱり、もう一度洗うのですから、 その礼儀正しさと思いやりは、私には却ってムダでうっとうしいものに感じられます” というサバけた言いぶりにすごく好感を持ってしまいます。 野中ユリさんの写実的で、どこか怖さのあるイラストも見どころです。

食べ物の話を読んでいると、どうにもお腹が減っていけませんね。深夜の食エッセイは体に毒です。くれぐれもご注意を。

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