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今年もあっという間に12月になりました。12月は「師走」と呼ばれるように、慌ただしく過ごしている方も多いのではないでしょうか。

年が明ければ、一気にお正月モードになりますね。お正月には、古くから受け継がれてきた伝統的な行事がたくさんあります。そこで今回は、お正月の行事や食べ物にはどんな意味があるのかご紹介していきます。日本ならではのお正月の良さを感じられるのではないでしょうか。

そもそもお正月って?

鏡餅と正月飾りの写真

一年のスタートとなるお正月はどこか特別な雰囲気で包まれ、なんだかワクワクしますよね。そもそも「お正月」とは1月の別称。「正」という字には「年の初め、年を改める」という意味があることから、1月を「正月」と呼んでいたそうです。

年の始めには、家族が元気に暮らせるよう見守ってくれる「年神様(としがみさま)」という神様がそれぞれの家にやってくる、と言い伝えられています。この年神様を歓迎する準備として、様々な正月行事が行われるようになったのです。

元旦と元日の違い

「元旦」と「元日」はどちらも一年の始まりを意味しますが、実は違いがあることを知っていましたか。

元旦とは「1月1日の朝、午前中」のこと。「旦」という字には、地平線から太陽が昇るという意味があるそうです。元日とは「1月1日の丸一日」のことで、一年の始まりの日をさします。1月1日の朝のことは、「元旦の朝」ではなく「元日の朝」と言うのが正しいということですね。

松の内

門松の写真

門松を飾る期間のことをさす「松の内」は一般的に1月1日〜1月7日まで。昔は全国共通で1月15日までとされていましたが、現在は関東を中心に1月7日までとなっています。地域によっては7日以降も門松を飾ることもあるそうですよ。

小正月

1月1日を「大正月」と呼ぶのに対して、1月15日を「小正月」と呼び、年末の準備から年明けまでの一連の流れを締めくくる日とされています。地域によっては1月14日〜16日までを「小正月」とするところもあるそうです。小正月には、お米とあずきを一緒に煮た「小豆粥(あずきがゆ)」を食べる風習があります。

なぜ「門松」や「しめ縄飾り」を飾るの?

しめ縄の写真

お正月になると玄関に飾られている門松。「松の木には神様が宿る」と古くからいわれていて、家の前に飾ることで年神様の目印になるそうです。松の木は寿命が長く、一年中落葉しないことから、縁起の良い木とされています。

神棚や玄関に飾られる「しめ縄飾り」は、神様がおりる神聖な場所を示すものです。年神様を迎え入れる準備のひとつとして、昔から行われてきた風習のひとつ。しめ縄飾りがあるところには悪霊が入れないとされ、魔除けの意味もあるそうですよ。

お正月の行事

お正月は家族や親戚が集まりゆっくりと過ごす方も多いのではないでしょうか。初詣に行ったりお年玉を渡したりと、様々な楽しい行事がありますよね。そんな行事にはそれぞれ昔からの風習があり、現代に受け継がれているのです。ここでは、お正月の行事にはどんな由来があるのかご紹介していきます。

初詣

初詣の写真

一年の始まりに神社やお寺にお参りをして、今年一年の無病息災を祈る初詣。お正月のメインイベントのひとつですよね。もともとは平安時代に行われていた「年籠り(としごもり)」という文化が由来です。

年籠りとは、村や家の長が神社やお寺に行き、大晦日の夕方から元日の朝まで寝ずに祈り続けること。家内安全や豊作を祈願していたといわれています。

また、その年の恵方の方角にある神社をお参りする「恵方参り」も由来のひとつです。恵方とは年神様がいる方角のことで、その方角は干支によって毎年変わります。2月の始めに食べる「恵方巻き」も、恵方の方向を向いて願いごとをしながら無言で食べますよね。

最近では方角にこだわることなく、自分の好きな神社やお寺に初詣にいくようになっています。

初日の出

初日の出の写真

1月1日の朝に昇る太陽を初日の出といいます。海や景色のいい場所に足を運んで見に行く方も多いのではないでしょうか。

一年の始まりである元旦にみる日の出は縁起がよく、年神様も初日の出とともに降臨するといわれています。山などの高い場所から見る初日の出は「ご来光」と呼ばれています。山が高ければ高いほど早くに初日の出を拝めるため、ご利益があるといわれていますね。

お年玉

お年玉の写真

子供のころの一番の楽しみといえばお年玉。大人になるともらう側からあげる側になってしまいますが、お年玉の風習はいつまでもワクワクしますよね。

もともとは年神様から新しい魂を「年魂(としだま)」として授かることを意味するお年玉。年神様に供えていたお餅を家族みんなで分け合って食べることが風習でした。次第にお餅ではなくお金を渡すようになったそうですよ。

お正月の食べ物

お正月にはご馳走が並ぶ食卓も多いのではないでしょうか。おせちやお雑煮などを食べる文化は昔からあるものです。ここでは一年の始まりを彩るおいしい料理にはどんな意味があるのかご紹介していきます。

おせち

おせち料理の写真

おせちを漢字で書くと「御節」。もともとは季節の変わり目などをお祝いをする「節日」に、神様にお供えする料理のことをさしていました。昔はお正月だけではなく、3月3日の桃の節句や7月7日の七夕などにもおせち料理を食べていたそうです。

おせち料理のひとつひとつにも、それぞれ無病息災や子孫繁栄などの意味がこめられています。「めでたさを重ねる」という意味も込められて、重箱に詰められているそう。

黒豆には健康や丈夫の願い、数の子は子孫繁栄、栗きんとんは金運の願い、など料理に込められた意味も調べてみると面白いですよ。

雑煮

雑煮の写真

お餅と野菜を煮込んだ雑煮はお正月に欠かせない料理ですよね。年神様にお供えしたお餅をいただくことで恩恵を授かるといわれていて、お祝いごとなどの特別な日に食べていたそう。

雑煮の語源は「煮雑ぜ(にまぜ)」で、里芋やだいこん、にんじんなどのいろいろな具材を煮合わせたことからきています。醤油味や味噌味など地方によって味付けもさまざまで、今では家庭の味となっていることも多いですよね。使うお餅も丸や四角など違いがあるので、ご当地のお雑煮を食べてみるのも面白いかもしれません。

鏡開き

鏡餅の写真

1月11日に鏡餅を下ろして食べる行事。年神様にお供えしていたお餅をいただき、その年の無病息災を祈るというものです。神様が宿っているとされるお餅に包丁などの刃をいれることは縁起が悪いとされていたため、食べるときは手や木づちで割って食べる風習があったそうです。

神様が宿っているお餅ですから、小さなかけらも残さず食べることが大切。最近では、食べやすいように小包装になっている鏡餅なども販売されていますね。鏡餅は野菜と一緒に煮てお雑煮にしたり、あんこと一緒に煮てお汁粉にして食べるのが風習です。「今年も一年無事に過ごせますように」という祈りを込めながらお餅をいただきたいですね。

まとめ

もうすぐやってくるお正月。一年の始まりはどこか気持ちもキリッとして、ワクワクしますよね。毎年決まりごとのように行っているお正月の行事も、こうして意味や由来を知るとさらに気持ちが引き締まります。次のお正月は、ぜひ年神様への感謝と祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。

 

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KYOKO

食べることと旅行が大好きな女子ライター

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