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みなさんは「グルテンフリーの食材」と聞いたとき、何が思い浮かびますか?日本が誇る「米」はグルテンフリーの代表的な食材です。米から作られる米粉は、小麦粉の代替品として世界中で利用されています。

世界にはどのようなグルテンフリーの食材があるのか気になりませんか?そこで今回は、世界のグルテンフリー食材を調べてみました。中には「あの」スーパーフードも含まれています!健康や美容にも深い関わりがあるグルテンフリー。日本でもグルテンフリーブームが来るかもしれません。本記事を読んで、知識をアップデートしてみてください。

グルテンフリー市場拡大の背景

バゲットの写真

そもそもなぜ、グルテンフリーがブームになったのでしょうか?

グルテンとは主に「麦」に含まれるたんぱく質の一種です。厳密には、グルテニンとグリアジンというたんぱく質が含まれており、水を加えてこねることでグルテンになります。

グルテンフリーの食材はもともと、グルテンによる自己免疫疾患「セリアック病」の患者の治療法として生まれました。疾患の有無に関わらず、健康や美容、ダイエット目的でグルテンフリー食材を選択する人が近年急増しています。こうした背景から、グルテンフリー市場はますます拡大していくでしょう。

農林水産省によると、2005年は8億USドル程度であったグルテンフリー市場は2019年には67億USドルに達したとのこと。アメリカや欧州を中心に世界のグルテンフリー市場は順調に拡大しており、2024年には約100億USドルに達する見込みです。

参考:農林水産省

アメリカで大流行「グルテンフリーダイエット」が人気を後押し

新しい健康法や美容法に敏感なのが、やはりアメリカです。前項で触れたセリアック病は日本では稀ですが、欧米諸国では多く見られます。また、グルテンに対し体が過敏に反応するグルテン不耐症(過敏症)や、グルテンアレルギーも昔より増えています。小麦製品を食べるとお腹が張って膨らみ、苦しくなったり、皮膚トラブルが現れたりします。

著名なセレブが健康やダイエットのためにグルテンフリーの食事療法を実践、その効果を発信したことで一気に広まりました。

フランスではグルテンフリーは生活の一部

内閣府の食品安全委員会によると、フランスでは実に人口の3.2%が食物アレルギーをもっているそうです。そのためフランスではグルテンフリーをはじめ、食物アレルギーをもつ人への取り組みが当たり前のように日々の生活に溶け込んでいます。

パリではグルテンフリーのコースを提供する「グルテンフリー100%の高級レストラン」や、全品グルテンフリーのマカロンやお菓子、パンを提供するパティスリーも存在します。

フランスを訪れたことがある人はイメージが沸くかと思いますが、市販品においても「グルテンフリー」商品であることが一目瞭然のパッケージが主流です。日本ではまだまだこれからですが、世界的にグルテンフリー食材が注目されているのは、健康志向の高まりによるものなのでしょう。

参考:内閣府 食品安全委員会

米粉だけじゃない!世界のグルテンフリー食材

グルテンフリー食材と言えば、日本では米粉が代表的ですね。ほかにも大豆粉やおからパウダー、お麩なんかも立派なグルテンフリー食材です。

では、世界にはどのようなグルテンフリー食材があるのでしょうか?合計8つ紹介します。

グルテンフリー食材①:オーツ麦

灰色のボウルのオーツ麦とナッツの写真

グルテンフリー食材の1つ目は、オーツ麦です。オーツ麦はオートミールの原料にもなっている麦です。意外かもしれませんが、グルテンは小麦・大麦・ライ麦には含まれているものの、オーツ麦には含まれていません。オーツ麦には食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富です。小麦と違い精白されていない全粒穀物なので、精白の過程で取り除かれてしまう栄養成分を余すことなく摂取できます。

栄養価も高くオートミールなどで食生活に取り入れやすいオーツ麦ですが、製造過程で小麦が混ざってしまうことが多いため、セリアック病患者の方は注意が必要です。

グルテンフリー食材②:キャッサバ

キャッサバの写真

グルテンフリー食材の2つ目は、キャッサバです。キャッサバというよりタピオカと言った方がわかりやすいかもしれませんね。

キャッサバは南米産のイモの一種で、根っこの部分を食用とします。この根っこの部分をそのまま粉にしたものが「キャッサバ粉」です。一方、キャッサバの根っこから「でんぷん」のみを取り出して粉にしたものが「タピオカ粉」です。

南米ではキャッサバがじゃがいも感覚でそのまま料理に使われることも多いです。また、キャッサバ粉を使ったおやつにはブラジルのポンデケージョなどが有名ですね。

グルテンフリー食材③:とうもろこし

トウモロコシの写真

グルテンフリー食材の3つ目は、とうもろこしです。

日本で流通しているとうもろこしは甘いですが、ほとんど甘みのないとうもろこしの品種もあります。とうもろこしは、南米地域やメキシコ・アフリカでは主食です。炒る・茹でる・蒸す…など、さまざまな調理法で食されています。ちなみに、とうもろこしに含まれているでんぷんを精製して作られるのがコーンスターチです。

メキシコでお馴染みのタコスやトルティーヤは、とうもろこしの粉から作られているんですよ。

また、イタリアでは小麦粉の代わりにとうもろこしを使った、グルテンフリーパスタも人気です。味にクセがなく見た目も黄色で鮮やかなので、どんなソースとも相性がいいのが魅力です。

グルテンフリー食材④:豆類

豆類の写真

グルテンフリー食材の4つ目は、豆類です。

日本では大豆や小豆が主流ですが、世界には実に多くの種類の豆があります。一例を挙げると、いんげん豆やひよこ豆・レンズ豆・レッドキドニービーンズなどです。

豆類はたんぱく質が豊富なので、グルテンフリーの側面以外でも、ヴィーガンやベジタリアンからの支持を集めている食材の1つです。

インドでは世界の豆類のほとんどが栽培されています。ひよこ豆(ガルバンゾー)をはじめとした豆類が主食です。

グルテンフリー食材⑤:そば

そば粉の写真

グルテンフリー食材の5つ目は、そばです。

日本だとそば粉は主に茹でてそばとして食べられますが、海外では小麦粉の代用品として使われます。フランスのガレットは有名ですね。パティスリーではそば粉をスイーツに使うことも多く、クッキーやケーキを作る際に混ぜて使います。

また、イタリアではそば粉を使ったパスタもあります。そのままではボソボソとした食感なので、米粉やトウモロコシ粉とブレンドしてグルテンフリーパスタとして提供されているそうです。

グルテンフリー食材⑥:ミレット

ミレットの写真

グルテンフリー食材の6つ目は、ミレットです。

ミレットと聞くと耳馴染みがないかもしれませんが、日本語で「キビ」と言えばおわかりいただけるでしょう。日本ではキビのほか、アワ・ヒエなど複数の種類がありますが、ミレットはこれらすべてを含んだ穀物の総称です。

アフリカではミレットをはじめとした、日本で言うところの「雑穀」がよく食されています。煮てお粥として食べたり、煮たものを団子状に丸めたりして食べます。

グルテンフリー食材⑦:キヌア

キヌアの写真

グルテンフリー食材の7つ目は、キヌアです。

キヌアは、南米のアンデス山脈の高地で古くから食用に栽培されてきた植物の種子です。直径2mm程度の小さな粒で、見た目は白のエゴマに似ています。

その栄養価の高さから、スーパーフードとして注目されています。白米と比較して、たんぱく質はおよそ2倍、カルシウムは約10倍、食物繊維は約8倍も含まれています。さらに必須アミノ酸をすべて含むため、世界中で大注目のグルテンフリー食材です。

そのまま煮てスープやリゾットにしたり、粉状に挽いたものをお菓子に使ったりします。

グルテンフリー食材⑧:アロールート

最後に紹介するグルテンフリー食材は、アロールートです。

アロールートはクズウコンを指します。クズウコンとは言うものの、日本の「葛」とは無関係でまったくの別物です。大根のような見た目をしており、その根茎からでんぷんが取れます。前述のキャッサバのようなイメージですね。

小麦粉のような特性を持つため、とろみづけなど料理に利用できます。小麦粉と比べるとたんぱく質の含有量は少ないものの、パンや焼き菓子などにも使えます。

まとめ

米粉以外のグルテンフリー食材、あなたはいくつ知っていましたか?グルテン由来の病気やアレルギーは、日本人にはまだまだ馴染みのない存在です。しかし、アレルギーは現代病とまで呼ばれるほど患者数が多く、このグルテンによるアレルギーを発症する人も今後増えてくるかもしれません。

牛乳の代替品として、豆乳やアーモンドミルク・オーツミルクがあっという間に私たちの日常生活に定着しました。小麦の代替となるグルテンフリー食材が、日本でも普及する日はそう遠くないかもしれません。

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SHIHO

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Webライター。内面からの美容や健康に関心があります。読者の皆さんにとって有益な情報をお届け出来るよう頑張ります♡
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