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昨今、日本でも世界各国の焼き菓子をたくさん見かけるようになりました。お祝いやプレゼントの席に、日本のお菓子ではなく海外のお菓子を贈ることも多いでしょう。

今回は中でも、「ヨーロッパの焼き菓子」にフォーカスしてご紹介していきます。
贈答品にも人気の、おしゃれでおいしいヨーロッパの焼き菓子。もしかしたら、これから日本でブームが来るものも含まれているかも!?

【イギリスの焼き菓子】

スコーン

スコーンの写真

紅茶大国であるイギリス。ティータイムの定番といえば、やはり紅茶とスコーンでしょう。

スコーンはもともとスコットランド発祥のお菓子で、クロテッドクリームやジャムをつけて食べます。そのためスコーンそのものには強い味つけがされていることはほとんどなく、ほのかな甘みのみのシンプルなものが多いです。

昔はおやつに食べるような「焼き菓子」という位置づけよりは、硬く、どっしりとした食感の「パン」に近しいものでした。

19世紀頃に登場したベーキングパウダーのおかげで、現在のようなホロッ、サクッとした食感のスコーンへと進化していったようです。

キャロットケーキ

キャロットケーキの写真

イギリスのお菓子は家庭にある材料を使った、素朴でシンプルなものが多いのが特徴です。その代表がこのキャロットケーキ。「すりおろす」のではなく「削り落とした」にんじんを使うのがイギリス流です。

「バターは使用せず植物油を使う」「ブラウンシュガーを使う」「スパイスをたっぷり入れる」「最後にアイシングを上からかける」のが一般的ですが、家庭によってさまざまなキャロットケーキがあります。

日本ではなかなかお目にかかることはないですが、イギリスではどこのカフェにも置いてある、定番の焼き菓子です。

【オランダの焼き菓子】

ストロープワッフル

ストロープワッフルの写真

「ワッフル」と聞くと、ベルギーのフワフワなワッフルを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、オランダのワッフルはまたちょっと違うんです。

シナモンが入った薄いクッキー生地で、キャラメルクリームをサンドしたのがストロープワッフル。サクサクとした食感とシナモンの香り、そして甘~いキャラメルクリームのマリアージュが絶妙!!

現地ではこのストロープワッフルをコーヒーの入ったマグカップに乗せ、しばらく置いてから食べるのだそうです。すると温まったキャラメルクリームがトロッと溶け出して、また違った楽しみ方ができます。

【フランスの焼き菓子】

ガレット・デ・ロワ

ガレット・デ・ロワの写真

ガレット・デ・ロワは「王様たちの焼き菓子」という意味です。毎年1月6日の「公現祭」を祝って食べる焼き菓子で、アーモンドクリームを入れて焼いたパイです。

公現祭とは、12月25日に誕生したイエス・キリストが、神の子として見出されたことを祝うお祭りです。

生地にはフェーヴと呼ばれる小さな陶器のおもちゃが入っています。切り分けたときにこのおもちゃが入っていた人が王様または王妃様となり、その1年を幸せに過ごすことができるとされています。

カヌレ

カヌレの写真

カヌレはフランスのボルドー地域の焼き菓子です。最近日本でもよく見かけるようになりましたよね。
ボルドーといえば有名なワインの産地ですが、カヌレの誕生も実は赤ワインと深く関わっています。赤ワインを造る過程の中で、卵白を用いて不純物や沈殿物を取り除く工程があります。

すると卵黄ばかりが余ってしまうため、この卵黄を消費するための焼き菓子が生まれました。これがカヌレです。そのおいしさは瞬く間にフランス全土に広がり、フランスを代表する焼き菓子となりました。

【ドイツの焼き菓子】

シュトーレン

シュトーレンの写真

シュトーレンはたっぷりのバターが入った生地に、ドライフルーツやナッツなどを練り込んだ焼き菓子です。
約1cmの幅に薄くスライスし、毎日少しずつ食べながらクリスマスを待ちます。というのもシュトーレンは、『イエス・キリストの誕生を心待ちにしながら食べるお菓子』という位置づけのためです。

シュトーレンの周りは真っ白な粉砂糖でデコレーションしますが、これは白いおくるみに包まれたイエス・キリストをイメージしているとされています。

バウムクーヘン

バウムクーヘンの写真

バウムクーヘンとは「木のケーキ」という意味です。
幾重にも重なった焼き色が木の年輪のように見えることから、「年を重ねる」という意味にかけて、日本では祝い事の贈り物や結婚式のギフトとして親しまれている焼き菓子です。

バウムクーヘンは発祥こそドイツですが、ドイツではお祝いや記念日など特別な日にしか食べないものだそうです。そのため、いつでもどこでも手に入る焼き菓子ではありません。むしろ、日本の方がよくバウムクーヘンを見かけるのだそうです。

【スイスの焼き菓子】

エンガディナー・ヌストルテ

エンガディナー・ヌストルテの写真

日本でもじわじわ人気が出始めているのが、スイス発祥の焼き菓子「エンガディナー・ヌストルテ」。濃厚なキャラメルヌガーでコーティングしたたっぷりのクルミを、サックサクのタルト生地で包んだ焼き菓子です。

エンガディナー・ヌストルテが生まれたエンガディン地方は、非常に寒い地域です。
栄養価の高いクルミを日持ちのするクッキーで包んだこの焼き菓子は、手軽にエネルギーを補給でき、同時に保存食としての役割も担ってきました。まさに生活に密着した、伝統的な焼き菓子といえるでしょう。

【イタリアの焼き菓子】

ビスコッティ

ビスコッティはイタリアの伝統的な焼き菓子で、いわゆるビスケットのことですが、その特徴は「2度焼き」していてとっても硬いことです。
ビスコッティに限らず、しっかり火を入れた料理を好むイタリア人にとって、定番の調理表現なのです。

コーヒーやワインに浸し、柔らかくして食べるのが本場イタリア流。香ばしいアーモンドがたくさん入っているので、ザクザクとした食感も楽しい焼き菓子です。

【ポルトガルの焼き菓子】

パステル・デ・ナタ(エッグタルト)

エッグタルトの写真

日本でも大ブームとなったポルトガルの焼き菓子、エッグタルト。

卵黄のみを使った濃厚なカスタードと、サクサクのパイ生地のコラボレーションが最高です!

ポルトガルのリスボンにある老舗店『Pastéis de Belém(パステイス・デ・ベレン)』でパステル・デ・ナタは誕生しました。年間を通して地元人、観光客と多くの人でにぎわいます。

ちなみにマカオはかつてポルトガルの植民地下だった歴史があるため、マカオでもエッグタルトが有名です。

パン・デ・ロー(カステラ)

ポルトガルから日本に伝来したお菓子といえば、そう、カステラですよね!このパン・デ・ローはカステラのルーツとも言われています。

ポルトガルのパン・デ・ローは、中がトロトロの半熟状態のものと、しっかり火を通してパサパサに焼き上げたものの2種類があります。
パン屋さんやスイーツショップ、スーパーなど、街中のいたるところで目にします。

パステル・デ・ナタもそうですが、ポルトガルでは卵の黄身を使った焼き菓子が多いです。その理由は、昔、修道院で卵の白身をアイロンの糊として使っていたことに由来します。そこで、余ってしまった黄身をお菓子に利用するようになった、というわけですね。

【スウェーデンの焼き菓子】

ハッロングロットル

スウェーデン語で「ラズベリーの洞窟」を意味する、ハッロングロットル。

ほろほろした食感のクッキーの真ん中に、たっぷりのラズベリージャムが乗っています。クッキーの甘さがラズベリーの甘酸っぱさといい感じにマッチするので、つい「もう1個」と手が伸びてしまうクッキーです。

北欧のスカンジナビア地方の料理では、甘酸っぱいラズベリーソースをミートボールやビーフシチューといった肉料理に添えるのが定番です。はじめは「えっ」と思うかもしれませんが、この甘じょっぱさがクセになりますよ。

【フィンランドの焼き菓子】

ルーネベリタルト

ルーネベリタルトの写真

ルーネベリタルトはジンジャークッキーやナッツなど、「台所の残り物」を使って作るフィンランドの焼き菓子です。

フィンランド国歌を作詞した『ユーハン・ルードヴィーグ・ルーネベリ』の名にちなんで誕生したカップケーキです。ルーネベリの生まれた2月5日に生誕を祝して食べる習慣があります。
かつてルーネベリが奥さんに「何か甘いものが食べたい」とお願いし、奥さんが台所にある材料でこのカップケーキを焼いたことが由来なのだとか。

細長い筒型に焼き上げ、ラズベリージャムとアイシングでデコレーションするのがお決まりのスタイルです。

まとめ

世界の焼き菓子~ヨーロッパ編~をお届けしてまいりました!あなたの好きな焼き菓子は含まれていましたか?
私は今回ご紹介した中だと北欧以外のすべての国を訪れたことがあるので、現地で味わったときの思い出がよみがえりました。
さて、次回は世界の焼き菓子 後編として、ヨーロッパ以外の国々の焼き菓子を引き続きご紹介していこうと思います。お楽しみに♪

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SHIHO

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Webライター。内面からの美容や健康に関心があります。読者の皆さんにとって有益な情報をお届け出来るよう頑張ります♡
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