おうち時間が増えた昨今、家庭菜園を始めた/これから始めたいと思っている人も多いはず。実は私もその一人。今回は初めての家庭菜園にもぴったりの、「ハーブ」をご紹介したいと思います。
家庭菜園でハーブを育てる上での注意点や、家庭菜園におすすめの育てやすいハーブ10品種をまとめてみました。料理用途とリラックス用途の2つのジャンルを用意しているので、どのハーブにしようかと迷われている方の参考になれば幸いです。
目次
ハーブを育ててみよう!実は家庭菜園でも育てやすい
ハーブは、その香りを活かして料理に華やかさをプラスしたり、純粋にその香りを楽しんでリラックスしたりと、色々なシーンで大活躍します。家庭菜園であれば必要な分だけ摘み取って新鮮なうちに使えるので、とても重宝しますよ。元々野草だったものが多いため、生命力も強く実は意外と育てやすいのです。
今回は種からでも苗からでも失敗なく育てやすいハーブを厳選してみました。
ハーブを選ぶ上で注意したいこと
ハーブは基本的に屋外で育てることができます。日当たりの良い場所で育ててあげましょう。ただし冬の寒さには弱いため、冬場は室内へ移動させ、観葉植物がてらグリーンを楽しむと良いでしょう。また、ハーブの品種により栽培に適した環境が少し異なります。後ほど1つずつ適した環境などをご紹介しますが、地域やご自宅の栽培環境に合わせた品種を選ぶことをおすすめします。
基本的に健康に害を与えることはないとされているハーブですが、妊娠中や授乳中の方、また、特別な治療を受けている方には適さない場合があります。ハーブ利用の際は、まず医師にご相談ください。
存在感抜群!料理に華を添えるハーブ
それでは家庭菜園におすすめのハーブをご紹介していきましょう。まずは料理に使えるハーブから。風味豊かなハーブを少し加えるだけで、料理が一層華やかになりますね。
イタリアンパセリ
原産地:地中海沿岸
セリ科
耐寒性:○
耐暑性:○
二年草のため、種まきの翌年に花が咲きます。耐寒性・対暑性ともに優れているため、家庭菜園にぴったり。冬越し・夏越しも特別心配はいりません。
比較的苦味も少ないイタリアンパセリは、サラダはもちろん、肉料理や魚料理に添えても相性バッチリです。水のやりすぎ、真夏の直射日光を避ければ、葉があるうちは一年中楽しむことができますよ。
バジル
原産地:熱帯アジア
シソ科
耐寒性:×
耐暑性:○
イタリアンに欠かせないハーブの一つでもあるバジル。家庭菜園なら、採れたてのバジルをふんだんに使ったジェノベーゼも楽しめます。
熱帯アジア原産のバジルは暑さに強い一方で、冬の寒さには弱いです。日本の湿度が高い時期でも問題なく育ちますが、乾燥には弱いのでこまめに水やりをしてあげましょう。
種から育てる場合、発芽には20℃が必要なので注意が必要です。4月後半〜5月に種まきをすると良いでしょう。
パクチー(コリアンダー)
原産地:地中海沿岸・エジプト(諸説あり)
セリ科
耐寒性:×
耐暑性:○
タイ料理をはじめエスニック料理には欠かせない、独特の風味を持つハーブです。大好きな人、苦手な人とに分かれるハーブですね。
デトックス作用があることからも、美容に関心の高い層からの支持が厚いハーブです。家庭菜園で気軽に収穫できたら嬉しいですよね!
基本的には日本の夏のどのような環境下でも育ちますが、水を好むので土が乾きすぎないように注意しつつ、こまめに水やりをしてあげましょう。
ルッコラ
原産地:地中海沿岸
アブラナ科
耐寒性:○
耐暑性:○
ルッコラはゴマのような風味を持つハーブ。イタリアンサラダには必ずと言っていいほど入っているサラダの主役となるハーブです。肉料理のつけ合わせにもぴったりで、幅広い料理に活用できるハーブです。
発芽率が高く病気にもなりにくい上に、暑さ、寒さどちらにも比較的強いので、一年中栽培できます。家庭菜園でサラダ用のハーブを検討している方にはまず選んでいただきたいハーブです。ただ、多湿を嫌うため、水のあげすぎにだけは注意しましょう。
ローズマリー
原産地:地中海沿岸
シソ科
耐寒性:○
耐暑性:○
ローズマリーは丈夫なハーブなので、家庭菜園にうってつけ。一年中栽培できる上、さほど手をかける必要もありません。ただ、湿度を嫌い水はけのよい環境を好むので、あまりにも葉枝が群れてきたら適宜剪定してあげましょう。
カットした枝は捨てずに料理の香りづけとして使えます。魚料理、鶏肉料理共に相性バツグンです。また、乾燥させたものはハーブティーにもなる汎用性の高いハーブです。
シソ
原産地:中国・インド・東南アジア
シソ科
耐寒性:×
耐暑性:○
シソは日本が誇るハーブの一つ。我が家でも家庭菜園で育てています。夏は薬味をはじめシソ餃子、シソおにぎりなどとして食卓を彩ってくれます。爽やかな香りとほのかな苦味のバランスが絶妙で、食欲を引き立ててくれます。
乾燥と直射日光を嫌うので、日陰で育て、特に夏は水やりを欠かさず行いましょう。
一度根付くと次々と葉が茂り、絶えず収穫できるハーブです。こぼれ種でも発芽するため、蒔いた記憶もない場所から生えて来ることも珍しくありません。増えすぎには注意しましょう。
リフレッシュ/リラックスにおすすめのハーブ
ハーブはアロマにも使われるように、その香りにリフレッシュやリラックス効果を期待できるものも数多くあります。かわいらしい花やその香りに癒されながら、家庭菜園を楽しみましょう。
ミント
原産地:アフリカ
シソ科
耐寒性:○
耐暑性:○
ミントは爽やかな清涼感のある香りが特徴のハーブ。デザートのトッピングやアロマオイル、芳香剤など、私たちの生活にも馴染み深いハーブですね。消化促進作用があるハーブとしても知られ、胃もたれの時の強い味方でもあります。
注意点としては、ミントはいったん根付くと爆発的に増えていきます。家庭菜園の難易度としては非常に低いのですが、あまり広がらせたくない場合は鉢植えで育てた方が良いでしょう。
レモングラス
原産地:アジア西部、東南アジア原産
イネ科
耐寒性:×
耐暑性:○
レモンのような爽やかな香りと風味が特徴のレモングラスは、タイなどの東南アジアでは当たり前のように料理に使われるハーブです。寒さには弱く、5℃以下になる地域では冬越しは難しいとされています。
家庭菜園としては珍しい部類のハーブですが、手がかからない点が魅力です。大株になるので、プランター栽培よりは地植え栽培がおすすめ。地植えの場合は基本的に降雨の水のみで十分なので、お手入れも楽なハーブの一つですね。
カモミール
原産地:地中海沿岸
キク科
耐寒性:○
耐暑性:×
白い花が愛らしいカモミールは、ハーブティーとしても有名なハーブですね。
一年草の「ジャーマンカモミール」と、多年草の「ローマンカモミール」があり、ハーブティーとして頂くことを想定するならジャーマンカモミールがおすすめです。飲みやすく青りんごのような香りがするため、おいしく頂くことができますよ。
寝る前にカモミールティーを飲むと、心を落ち着かせ安眠を誘う効果があると言われています。
観賞用のハーブとするなら、背丈の低いローマンカモミールがおすすめ。丈夫でガーデニングに適しており、花以外に茎や葉からも香りがします。
高温多湿を嫌うため、水やりはほどほどにし、夏は日陰に移動するなどの工夫が必要です。
ラベンダー
原産地:地中海沿岸
シソ科
耐寒性:○
耐暑性:×
ラベンダーは華やかなフローラルの香りを持つハーブ。アロマや芳香剤の香りとしても定番ですね。
ラベンダーの品種は実に様々ですが、基本的に水はけがよく日当たりの良い環境を好むため、日本では北海道で栽培されていることが多いです。
家庭菜園ではこまめな水やりは不要ですが高温多湿を嫌うので、葉が込み合ってきたら風通しを良くしてあげるために剪定が必要になる場合もあります。
まとめ
ほとんどのハーブは、丈夫で育てやすいのが特徴。その中でも特に家庭菜園にぴったりのハーブをご紹介してまいりました。種から育てる場合は発芽まできちんと管理していれば、水やりや肥料を与えなくても元気に育ってくれますよ。
家庭菜園をはじめたばかりの方や、忙しい方でも無理なく栽培・収穫が可能です。愛らしい花を咲かせるもの、健康や美容効果のあるものなどたくさんあるので、少し慣れてきたら気に入ったハーブをプランターに寄せ植えして、楽しんでみてはいかがでしょうか。
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