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タイ文化との触れ合い編4 赤土の山へ飛べ2

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  • 2023.01.28

コスモス食品のマッドサイエンティストこと中田です。

赤土の山へ飛べ」の2回目。

「ドイ ディン デン」一家がご来店

チェンライの窯元「ドイ ディン デン」にまつわるお話をさせていただきます。

2月中旬の日曜日。その日はCaféのシフトの関係でキッチン担当は私が請け負う事となっておりましたが、ランチタイムがひと段落したお昼過ぎ、「ドイ ディン デン」のSomluck Pantiboon様がご家族で来店されました。

実はこの日にご来店されるのではと、密かに期待しておりました。(リニューアルオープンのことも事前にお話ししておりましたし、日曜日がお休みという事もお聞きしていたので・・・)。

だけど、実際に来店されたのを目の前にした時には嬉しさと照れくささで妙な気持ちでした。

Somluck Pantiboon様は数年前に体を悪くした事で最近は食事内容を有機食品やヴィーガン食品にシフトしているとの事で、今回のランチメニューを楽しみにしていたそうです。

今回のランチメニュー用に「ドイ ディン デン」の食器を新たに購入したのですが、メインのワンプレートランチ用の食器は、少し系統の異なる食器にしました。

ワンプレートランチの写真

ワンプレートランチの写真

実は、これはご子息の作品で現在2代目の陶芸家として活動しているのですが、Somluck Pantiboon様の伝統を受け継ぎつつも、新しい作品作りにも挑戦しております。

ワンプレートランチ用の食器はその新作でした。素晴らしい食器は沢山あったのですがその中でも自分のコンセプトやCaféで表現したいことがその新作の食器にぴったりと合っていたのです。

注文して頂いた料理の内容を一通り説明した後に、奥様のたまこ様が「うちの食器をこんなにも綺麗に使って頂いてありがとう」。

ご子息もニンマリと嬉しそうな顔をしておりました。食事が終わってテーブルに向かうと、どの料理もお皿を洗う必要がないほどに(笑)綺麗に召し上がっていただいており、「とても美味しかったわ」とおっしゃっていただきました。

その後、たまこ様のご希望でNatureFutureFameにお連れし、お土産としてそこの有機野菜を持ち帰っていただきました。

「ドイ ディン デン」のご家族3人

その道中でお互いのお話ししましたが、物づくりについての苦労話や夢の話には大きく花を咲かせることとなり、とても充実した時間を過ごすことができました。最後にたまこ様が「日本に帰る前に、もう一度ウチに寄ってね」と言ってくださいました。

帰国前日。最後に「ドイ ディン デン」を訪問

帰国前日に、お礼を兼ねて「ドイ ディン デン」にお伺いした時、たまこ様から「あなたに受け取って欲しい物があるの」と店ではなく工房から二つの陶器を出してくれました。

そして、「この赤い色。長年かかってようやく表現することが出来たのよ」。

その陶器には柔らかで奥深い赤色が表現されていました。この色合いの陶器はお店にもギャラリーにも置いていない特別で素晴らしい逸品です。

赤い陶器の写真

「ここの工房を開いてから、主人はここの山の土で赤い色を表現する事をずっと目標にしていたの。それがようやくできたの。これをあなたに受け取ってほしいの。」

タイの陶芸界でも多くの人から尊敬の対象となっているSomluck Pantiboon様。もはや重鎮や名人というものを超えて、神クラスに位置している方。

そんな方でも、今なおより高見を目指して研鑽し続けている。

この陶器を通じてその姿勢を私に伝えたかったのかもしれません。

物づくりの人間としてはSomluck Pantiboon様と私では天と地ほどに圧倒的な差がある存在ではありますが、この陶器を見ながらその背中を追いかけられるような存在になって行きたいと思っております。

この陶器は、現在、我が家の家宝となっております。

つづく。

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