コスモス食品のマッドサイエンティストこと中田です。
今回、市場編の第3段です。
訪れたのはタイ北部最大の街「チェンマイ」の市場。
「チェンマイ」はかつてランナー王国の首都として栄えた街で、北方のバラと呼ばれる歴史と伝統を受け継ぐ街並みと大自然の調和が魅力的な街で、街の中心部が城壁とお堀で囲われている情景が非常に特長的です。
まずはチェンマイを代表するワロロット市場
まず、始めはチェンマイを代表する「ワロロット市場」。
今から100年以上前のラマ5世時代の王族によって造られた由緒ある市場です。
3階建ての屋内型の建物の中に500店以上の専門店がひしめき合って、朝から晩まで地元の人たちでにぎわっております。さすがに全部を見て回るのはとてもできませんが、食材売り場には珍しいスパイスやハーブが所せましと並んでおります。
ここではお目当てであった「エディブルフラワー」「モリンガオイル」そしてタイ北部で採れた「ブラウンマスタードシード」を手に入れることが出来たので、この市場の品ぞろえの豊富さに感嘆しました。
この建物の周りにも大小のお店がびっしりとひしめき合っていて、迷路のように入り組んでおり、実際、道に迷って長時間ウロウロしてしまう始末。
ここら辺は東南アジアの市場の混沌とした感じを実感しました。
次はチェンマイムスリム市場へ
次は、チェンマイのランドマーク「ターペー門」の近くにある「チェンマイムスリム市場」です。大きな市場ではありませんが名前の通りムスリム食材を扱う市場です。
ベールをかぶった女性やひげを生やした男性達が賑やかに買い物をしていて、これまでのタイの市場とは少し違った雰囲気でした。
もちろん豚肉はありませんがヤギ肉や鶏肉が結構生々しい状態で露店販売されていて、日本人には慣れるまでに少し時間がかかります。
ここではずっと探していたタイを代表する発酵食品「カオマーク」を見ることができました。ワインのようなフルーティーな香りとほんのりとした甘みがクセになる味です。それから野菜売り場で、女性達が集まって品定めして買い込んでいた食材。
それは「ちょろぎ」でした!
日本ではマイナー食材ですが、タイでも「ちょろぎ」はあるんですね。
あの女性達はどうやって使うだろう?興味津々です。これも開発用でゲットしました。
知らない土地での市場巡りは、その度に新な発見と刺激の連続でやめられないです。
世界は広い、そして、そこにはその分の独自の食文化が根付いています。それを全て理解し吸収することはとても無理ですが、出来るだけ多くを見て体感して吸収し、それらを融合させてゆくことで新しい「食」を生み出してゆければと…。
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