みなさんは「アースデイ」を知っていますか?アースデイは地球や環境について考え、行動する日です。
毎年4月になると、各地でアースデイにまつわるイベントが開催されています。
今回はアースデイはどのようにして生まれたのか、アースデイにはどのようなことをするのか、そして各地で2024年に開催されたアースデイのイベントについて紹介します。
記事の後半では、環境にやさしいエシカルな取り組みを行う身近な企業の事例にも触れています。アースデイをきっかけに、私たちの地球を守るためのアクションについて考えてみましょう。
アースデイはいつ?何をする日?
アースデイは1970年4月22日に誕生しました。地球や環境について考え、地球や環境のための取り組みを実践する日です。
日本では1990年に第1回目のアースデイが行われたのを皮切りに、各地でアースデイのイベントや企画が行われてきました。
東京では、毎年4月22日のアースデイ前後の土日に、代々木公園を中心に「アースデイ東京」が開催されています。ほかにも、北海道・千葉・神奈川・富山・石川・長野・大阪・沖縄など全国各地でアースデイにちなんだイベントや企画が幅広く実施されています。
どうしてアースデイは4月22日なの?
結論からいうと、この4月22日に特別な意味はありません。
世界最初のアースデイは1970年にアメリカで誕生しました。スタンフォード大学に通っていた一人の学生が「母の日や父の日があるのに、地球の日がないなんておかしい」と呼びかけました。こうして、4月22日というなんでもない日が「地球の日」となったのです。
アースデイは瞬く間に全米に広がり、人々の環境に対する意識も高まっていきました。
アースデイにしなければならないことは特に決まっていません。ハイキングをしたりごみ拾いをしたり、車の代わりに自転車で出かけたり。各々が思う取り組みをする日です。
日本全国のアースデイイベント
毎年4月になると22日前後の土日を中心に、日本各地でアースデイに関するイベントが開催されます。一例として、2024年に全国で行われたアースデイイベントを紹介します。
東京都
東京都で行われたアースデイイベントを紹介します。
代々木公園
アースデイのイベントでもっとも大規模かつ有名なのが、代々木公園で行われるイベントです。2024年は4/13(土)と4/14(日)の2日間にわたって開催されました。
数百もの自然に根差したショップが並び、環境問題に関するトークセッションや、社会性と音楽性を兼ね備えたアーティストによるライブなどが行われています。
不要なごみを出さないために、マイバック・マイタンブラー・マイ食器など、持参スタイルが定着しています。仮に持っていなくても、100円でリユースレンタルが可能なので急な参加でもご安心を。洗って返却するシンクまで設置しています。
渋谷Flowerプロジェクト(シブハナ)
渋谷Flowerプロジェクト(通称シブハナ)は、「渋谷を花と緑でいっぱいの街に!」をテーマに2003年のアースデイ東京を機に誕生しました。
渋谷の象徴であるモヤイ像の周りに色とりどりの花を植え、渋谷の開発とともに花壇の場所を移しながら活動しています。ロスプランツ(商業施設の植え替えで廃棄予定だった植物)を使うなど、植える植物に関しても地球・環境に配慮しています。
参加メンバーは随時募集中のようなので、興味がある人はぜひ問い合わせてみてください。
兵庫県神戸市
神戸市で行われたアースデイイベントを紹介します。
アースデイ神戸は2007年に始まりました。会場は三ノ宮駅より徒歩10分ほどの場所にある、みなとのもり公園です。2024年は5月4日(土)と5日(日)のGW期間中の開催でした。
マーケットでの買い物や食事、自然素材を用いたワークショップ、青空の下でのアクティビティを通じて、「環境」「国際協力」「食育」「子育て」「スローライフ」といったテーマに触れられる場です。
アースデイの時期以外にも、2か月に1度のペースで勉強会や交流会を開催しています。
京都府京都市
京都市で行われたアースデイイベントを紹介します。
メイン会場は平安神宮前の岡崎公園(2024年の開催日は5月11日(土)と12日(日)の2日間)ですが、京都全域のサテライト会場では、4月20日から約3週間にわたり開催されました。
岡崎公園では、130近くにものぼるナチュラル素材由来のマーケットが軒を連ね、そのほかトークショー・クラフトワークショップ・芝生ヨガ・野外上映会など、さまざまな催しが行われます。
京都の地ビール醸造所が集う地産地消型の「キョウト・クラフトビア・エキスポ」も大人気です。地ビール好きにはたまらないイベントです。
福岡県北九州市
北九州市で行われたアースデイイベントを紹介します。
北九州市では、アースデイ北九州 実行委員会メンバーが主体となって、毎年アースデイにちなんだイベントの企画・実行を行っています。
2024年はプラスチックをはじめとしたごみ問題について関心を持ってもらうべく、4月20日(土)に「KitaQアースツアー2024」を開催しました。
単にごみを拾うだけではなく、北九州市の公害克服の歴史やプラスチック問題についての講演、ワークショップを通じた参加型のアクティビティとなっています。
まだまだ東京に比べると小規模ですが、九州地方全体に広がっていくことを期待します。
アースデイにまつわる企業の取り組み事例
環境へ配慮する企業のなかには、4月になるとアースデイにまつわる取り組みを行う企業もあります。ここでは一例として、イオンモール・ブルーボトルコーヒー・メルカリの3社を取り上げてみましょう。
イオンモール
日本における衣料品廃棄量は増加の一途をたどっており、年間45万トンもの衣料品が廃棄されています。この現状を受けてイオンモールは、2024年のアースデイに「幸服リレー(衣料品の回収)」を実施しました。
使わなくなった衣料品を回収しリサイクルすることで、資源の有効活用を図るねらいです。全国のイオンモールで実施されました。
さらにイオンモールでは、各エリアの店舗ごとに独自のイベントも開催しています。一例としては、以下のようなものがあります。
- イオンモール大和:ソーラーランタン作りワークショップ
- イオンモール春日部:ロスフラワーワークショップ
- イオン明石:フードドライブ(不要な食品を必要としている人へお届け)
- イオンモール倉敷:花壇お花植え体験
ブルーボトルコーヒー
ブルーボトルコーヒーでは、アースデイ付近の約1カ月間を「Earth Month(アース マンス)」に設定しています。2024年のEarth Monthは4月18日(木)から5月6日(月・祝)でした。
Earth Month期間中は、地球や環境について考えるきっかけを用意しています。2024年には、以下のような取り組みを実施しました。
- 代官山店で環境負荷の少ないオーツミルクのデフォルト化
- マイカップ持参を促す運動(マイカップ持参でスタンプ1つ、5つたまると次回好きなドリンクをプレゼント)
- プラントベースのペイストリーをEarth Monthに合わせて販売
創業以来サステナビリティを重要な理念として掲げるブルーボトルコーヒーは、これからも私たちに気づきを与えてくれるでしょう。
メルカリ
フリマサービスを運営するメルカリは、2024年4月19日から4月30日のアースデイ期間中に、「身近なエコ」を体現できる以下3つの取り組みを行いました。
- Z世代を対象としたSHIBUYA109でのワークショップ
- 手軽にできるエコな取り組みを利用者がTwitter(X)で拡散する、SNSキャンペーン
- メルカリステーションにて環境配慮のtipsがデザインされた梱包資材を無料配布
資源を循環させ、大切に使われ続ける社会を目指すメルカリならではの取り組みです。
まとめ
かけがえのない地球を守るために、私たちができることはたくさんあります。
マイボトル・マイバッグを持ち歩く、リサイクルを積極的に行う、サステナビリティに取り組む企業の製品を購入する、地域の清掃活動などに参加するなど、思いつくことから始めてみましょう。
一つひとつのアクションは小さくても、みんなで実践し、積み重ねていくことが大切です。
これまでアースデイを特に意識してこなかった人も、ぜひ2025年のアースデイには各地のイベントを調べて参加してみてください。
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