「フェアトレード」というラベルの付いたチョコレートを目にしたことはありませんか?実はこのチョコレートを買うことで、作る人も、それを食べる私たちも、そして環境をも幸せにすることができるんです!
さて、気になるそのお味は…?
今回は「People Tree」と「チョコレートフロムヘブン」、そして「チョコレートソール」の3つのフェアトレードチョコレートを実際に食べてみました!
目次
フェアトレードチョコレートのススメ
「フェアトレード」は直訳すると「公正な貿易」。つまりフェアトレードチョコレートとは 「公正な貿易により、原料の生産者から適正な価格で仕入れたカカオ豆を使って作られたチョコレート」のこと。
日本でフェアトレードが始まったのは1993年です。海外に比べるとまだまだ市場は小さいものの、だんだんとコーヒーショップやスーパーなどでフェアトレード認証製品が販売されるようになりました。
以下のようなロゴマークの付いた製品を見かけたことはありませんか?
国際フェアトレード認証ラベル
これは「国際フェアトレード認証ラベル」と言い、世界的に最も認知されている倫理的ラベルです。国際フェアトレード認証ラベルが付いた製品は①社会的 ②環境 ③経済的基準について定めた国際フェアトレード基準を満たしたものと捉えることができます。
つまり開発途上国の原料や製品をフェアトレードで継続的に購入することにより、生産者の労働環境や生活水準が保証され、開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指すことに貢献できるのです。
おいしいチョコレートの裏にある闇
東南アジアやアフリカなどの開発途上国では、約1,400万人もの人たちがカカオ生産によって生計を立てていると言われています。生計を立てていくために、児童労働、つまり多くの子どもたちが学校に行くことを諦め親の手伝いをして暮らしているのが現実です。その数なんと約1億5,200万人。世界の子どもの10人に1人という驚きの数字にあたります。
この問題に目を向け、児童労働を禁止し安全な労働環境を保証しているのが国際フェアトレード基準。フェアトレードは、生産者が適正で安定した収入を得ることができる仕組みなのです。またフェアトレードでは環境面に対しても厳しい基準が定められています。森を破壊したり、危険な農薬を使ったりすることは禁止されています。人も地球環境も守りながら生産されたチョコレート。それがフェアトレードチョコレートです。
おすすめのフェアトレードチョコレート
People Tree
「People Tree」は、フェアトレードカンパニー株式会社のフェアトレード専門ブランドです。チョコレートに限らずファッションや食品、生活雑貨など、実にたくさんのフェアトレード製品を扱っています。そんなPeople Treeが発信するチョコレートは、ベースとなるカカオはもちろん、黒糖、粗糖をはじめトッピング素材もすべてオーガニック原料を使用しており、余計なものは一切加えられていません。ラインナップも非常に豊かで、期間限定のフレーバーも登場します。定番のミルクチョコレートやダークチョコレート、ホワイトチョコレートを始め、植物ミルクを使ったベジシリーズリキュールやフルーツのフィリングが詰まったものまでさまざま。子どもから大人まで家族みんなで楽しめますよ。
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チョコレートフロムヘブン
チョコレートフロムヘブンは、日本緑茶センター株式会社が輸入代理店として扱っているフェアトレードチョコレートブランドです。日本緑茶センター株式会社は、紅茶やハーブティーなどお茶をはじめとした製品はもちろん、有名なクレイジーソルトなどの調味料やオイル、はちみつ、果実飲料など、People Tree同様多くの商品を扱っています。
①ミルク ②アーモンドキャラメルシーソルト ③ジンジャー&レモン ④72%ダークオレンジ ⑤72%ダークブルーベリー ⑥85%ダークの6つのテイストがあり、シンプルでありながら飽きの来ないラインナップとなっています。
日本緑茶センター株式会社公式ページはこちら
チョコレートソール
チョコレートソール社は、1946年にスペインのバルセロナ郊外で創業した老舗チョコレートファクトリー。日本では、ミトク社により輸入・販売されています。
チョコレートソール社が大切にする指標には、以下の5つがあります。
1.オーガニック
2.100% 事前由来
3.フェアトレード
4.伝統的製法
5.グルテンフリー
チョコレートソールは1999年よりオーガニックラインをスタート。原材料のカカオ豆はドミニカ共和国産のフェアトレードカカオのみを使用しています。また、エコロジーにも配慮。環境保護のためアルミホイルを使わないペーパーパッケージを採用しています。
株式会社ミトク公式ページはこちら
実際に食べてみた!フェアトレードチョコレートの実食レビュー
People Tree
商品名:People Tree フェアトレードチョコレート オーガニック ミルク
参考価格:¥378
では、実際にPeople Treeのフェアトレードチョコレートを食べてみましょう!
牛さんのかわいいパッケージ。なんだかほっこりしますね。
世界フェアトレード連盟(WFTO)保証ラベルとEUオーガニック認証マークが付いています。
袋を開けると…
「裏面も見てね」と牛さんが言っているので見てみましょう。
すると中にも説明がありました。
People Treeの説明や、フェアトレード商品の購入を促す旨のメッセージが詰まっていました。
肝心のチョコレートはというと、ロゴなどはなく至ってシンプルなデザイン。
いざ、食べてみましょう。
こちらはミルクチョコレートなので甘く、とっても食べやすいです。口溶けもよく、舌に乗せた瞬間に甘みが口いっぱいにフワ〜っと広がっていきます。
この不思議な甘さはなんだろう…?と思ったら、そうです、白砂糖の代わりに使われている黒糖でした!
黒糖が使われているチョコレート初めて食べましたが、黒糖の深みやコク、ほのかな苦味がとてもいいアクセントになっていてびっくりするほどおいしい!ハマってしまいそうです。
全く苦くないので、小さなお子様にも安心ですよ。牛さんのパッケージも可愛いので喜びそうですね。
チョコレートフロムヘブン
商品名:チョコレートフロムヘブン 85%ダーク
参考価格:¥756
次にチョコレートフロムヘブンのフェアトレードチョコレートを食べてみましょう!
しっかりと国際フェアトレード認証ラベルと、EUオーガニック認証マークが付いていますね。ヴィーガンチョコレートでもあるようです。
日本の有機JAS認証マークも取得しているので、オーガニックチョコレートでもあります。
こちらもパッケージの裏面にイラストとともにメッセージがプリントされていました。
地球の再生というミッションや、フェアトレードによるカカオ農家の生活の質の確保、高品質にこだわったチョコレートであること、などがわかりやすくまとめられています。
では、いただきます!
チョコレートのひとかけらそれぞれに、カカオの絵と”BELGIAN CHOCOLATE”という文字が刻まれています。結構厚みもありますね。
ひとくち食べると一気にカカオの香りが広がりました。
今回は85%ダークチョコレートを頂いたのですが、一般的な85%よりは苦味をダイレクトに感じず、食べやすいなという印象でした。
また、ふわっとかすかにお花のような香りがしました。これはカカオ由来の芳香でしょうか。
じわ〜っと広がるカカオの香りとともに、自然と遠く離れたカカオ農家の方たちに想いを馳せてしまいました。パッケージ裏面のメッセージを読みながら(もしくは読んでから)頂くのをおすすめします。
チョコレートソール
商品名:チョコレートソール ダークチョコレート100%
参考価格:¥270
最後はチョコレートソールのフェアトレードチョコレートです。
かわいらしいパッケージだった上2つと比較して、こちらはオシャレな落ち着いたデザイン。
もちろん国際フェアトレード認証ラベル、そしてEUオーガニック認証マークが付いています。
裏面には日本有機JAS認証マークと、ecocert認証マークが付いていました。
【ecocert認証とは?】
フランスに本部を持つ「オーガニック認証団体の世界基準」と言われる国際有機認証機関です。
こちらはダイヤ◆の模様が刻まれていますね。
いざ、いただきます!
!!!
100%カカオのチョコレート、実は初めて食べました!
正直、苦い!!苦味の後、酸味も感じました。好き嫌いが分かれそうです。でも以前食べた99%のチョコレートより美味しく感じました。おそらく慣れてしまえば毎日でも続けられるかな、と思います。
大人向け、かつハイカカオを好む方にはおすすめです。
1点、歯で噛むのはちょっと注意!原材料はカカオマスのみなので、非常に固いです。前歯折れるかと思いました…。(でも、噛むとカリッと良い音がして気持ちいいです)
まとめ
確かにフェアトレードチョコレートは100円程度で変える一般的なチョコレートと比べると少しお値段が張ります。しかし本来は生産者へ対等な対価を払うには、それだけの金額設定が必要だということ。私たちがフェアトレードチョコレートを選ぶことで、カカオ農家の人やその子どもたちの暮らしが保障されることに貢献できるのです。
作る人も食べる人もハッピーになれる、フェアトレードチョコレートを選んでみませんか?
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