近年世界中で環境ホルモンによる
内分泌かく乱作用の影響と毒性が多数
報告されはじめ、 日本の厚生省や環境省でもやっと注意喚起するようになりました。
環境ホルモンは生殖に関する問題を
引き起こし、免疫機能や発達障害・脳への
影響が懸念されていますが、私たちの生活にとても密接で、知らず知らずに毎日使用しています。
一番身近でわかりやすいのはプラスチック。
(ブラ容器・ビニール袋・ラップ・おもちゃ・合成皮革・家具・洗剤など)
プラスチックの原料には様々な死亡リスクの原因となるフタル酸エステルや内分泌かく乱物質であるBPA、BPSなど
化学物質を含む製品が数多くあります。
私たちが身近に使っているビニール袋やプラ容器はPC・PVC・PE・PP・PET・PSと様々な種類がありますが、
その中でも特に気をつけたいのはPC、PVC、PS素材。
※BPAとフタル酸エステルが使われています
BPAは『熱・酸・油』に弱く、食品に移行しやすいためプラスチック製品や缶のコーティング剤(市販のほとんどがBPAコーティングされた缶詰)には注意が必要です。
また消しゴムはPVC素材でできているものが一般的で、可塑剤としてフタル酸エステルを含み、さらに安定剤としてBPAも添加されているものもあります。
子供が毎日触り使用するものなのでフタル酸エステルフリーの消しゴムを選ぶことが大切です。
筆記用具メーカーMONOでは2018年からフタル酸エステルフリーの消しゴムを発売、
無印も数年前からフタル酸エステル・PVCフリーの消しゴムを発売しています。
BPAフリー容器を買うのが一番安心ですが BPAフリーの落とし穴として、代替で BPAより乳がんリスクが高いと言われる BPSやNP等が使われる場合もあるので注意。
また本体はガラス製だけど蓋はポリカーボネート製(BPAで造られたプラ製品)も多いから要注意。
BPAは経年劣化でも食品に移行する
可能性を喚起しています。
自然派の方にも人気の某ガラス製
容器メーカーも蓋はポリカーボネート製。
メーカーにポリカーボネートのBPAに対する溶出性&安全性について聞いたところ、
製品が完成した際には精密な検査をし、
有害物質の検出はもちろんゼロ。
しかし数年使用して経年劣化した蓋については検査をしていないため
回答できないという事でした。
(こちらのメーカーではBPAフリーの蓋も製品化されています。とても誠実に回答して頂きました)
環境ホルモンは性ホルモンや甲状腺ホルモンに
類した作用を有し、生物の内分泌系に対して有害性が認められています。(生殖毒性)
発がん性リスクに関しては、
海外では報告があるが日本ではまだ研究段階。
しかし胎児や乳幼児においては、体内に
取り込まれたBPAを無毒化する代謝能力が低い為、微量の曝露でも影響が残る可能性があることを厚生省も指摘しています。
対策として
- フタル酸エステル・BPAフリー容器を使う
- 熱・酸・油に弱い為、これらの場合には
プラ容器は使用しない
(ガラス・琺瑯・無塗装木製品・有害物質フリーシリコーン・ステンレス等を使う) - ラップの電子レンジ加熱はしない
- 食材を直接 包まないor
環境ホルモンフリーのものを使用する(蜜蝋ラップ等)
私たちの身体に影響を及ぼすだけでなく、
世界で深刻になっている使い捨てのプラゴミの環境問題と生態系への影響。
そして石油からできるプラスチックは製造・焼却に温室効果ガスと呼ばれる二酸化炭素を大量に発生させる為、地球温暖化を加速させる要因としても問題になっています。
今私たちは様々な環境・社会問題について
何となくではなく、一人一人が真剣に取り組まないといけない時にきています。
そして私達消費者は賢くならないといけない。
地球のため、こどもたち、生きるすべての
生物のため、そして未来のために。
不自然なものを選ばない選択をしていきたい。
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