「日本の国民的飲み物」と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?
そう、やはり緑茶ですよね。
世界各国では、いったいどのような飲み物が「国民的飲み物」として愛されているのでしょうか。
記事の後半では、あっと驚くマニアック、かつちょっと危険な飲み物もご紹介します!果たしてチャレンジできそうなものはあるか、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。
目次
やっぱりコレ!世界各国の「国民的飲み物」
【アメリカ】ルートビア
A&Wと書かれた茶色い缶の飲み物、ルートビア。
19世紀頃にアメリカで生まれ、アメリカ人に大人気のルートビアは、熱帯に生育している「サルサパリラ」というツル科の植物の根や茎から作られています。
私には湿布の味と臭いにしか感じないのですが…(笑)。以前アメリカ人の同僚がおいしそうに飲んでいたのを思い出します。
【カナダ】ジンジャーエール
今や日本でも当たり前のように飲まれているジンジャーエール。日本でも人気の「カナダドライ」は、1904年にシャンパンを模した「アルコールを使わないソーダ飲料」として開発されました。
禁酒法が施行された当時のアメリカで人気を博し、瞬く間に世界へ広まっていったそうです。
【トルコ】キビの甘酒「ボザ」
ボザはトルコ版の甘酒です。日本では白米やもち米を使いますが、ボザは「キビ」などの穀類を発酵させて作ります。
トルコではあちこちに屋台が出ているのですが、このボザを売っている屋台も多いです。旅行で疲れたときには、ぜひこの栄養満点のボザを飲んでリフレッシュしてみてくださいね。
【ロシア】クワス
ロシア人はライ麦パンが大好きなのですが、なんとそのライ麦パンを発酵させて作る飲み物があります。それがクワス。
お湯の中にライ麦パンとイースト菌を入れ、発酵させればできあがり。一応アルコール飲料なのですが、アルコール度数は1%程度と低めです。
夏に冷やしたクワスを飲むのがロシア流なんだそうです。
【フランス】オランジーナ
私も大好き、オランジーナ。ボトルのラベルにも「フランス生まれ」と書いてあるので、フランスの飲み物なのだな、と想像できますよね。
1936年にフランスで誕生して以来、国民的飲み物となりました。味こそ大差ないものの、実は本場フランスのオランジーナは日本のものより炭酸が結構効いているそうですよ。
【ドイツ】アプフェルショーレ
アプフェルショーレとは、りんごジュースの炭酸割り飲料のことです。ドイツではとてもポピュラーなもので、レストランのドリンクメニューにも記載があるほど。
アプフェルショーレはりんご果汁50パーセント程度のものがほとんどなので、本格的なりんごジュース、かつ炭酸でさっぱりすっきりとした味わいが楽しめます。
【アイルランド】アイリッシュコーヒー
アイリッシュコーヒーは、日本語にすると「アイルランドのコーヒー」なのですが、カクテルのことなので注意しましょう。アルコール度数はお店により幅がありますが、5〜15%とそれなりにあるので、お酒が弱い人は気をつけてください。火がついた状態で提供されることもあります。
使うリキュールはアイリッシュウイスキーです。ちなみに別のリキュールの場合は名称が変わり、別の飲み物になるそうですよ。そこにコーヒーと砂糖、そして生クリームを加えたら完成です。
【ニュージーランド】L&P
あまり馴染みがないかもしれませんが、ニュージーランド人にとって、アメリカのルートビア、カナダのジンジャーエール、フランスのオランジーナのような位置づけの飲み物がこのL&P。レモン味の炭酸飲料とのことで、ごくごくいけちゃいます。
Lは「レモン(Lemon)」、Pは発祥の地である「パエロア(Paeroa)」のことだそうです。
【中国】黒茶(発酵したお茶)
お茶には緑茶や紅茶などいろいろな種類があります。黒茶とは、微生物の発酵によって完成する珍しいお茶です。
日本で有名な黒茶といえばプーアル茶でしょう。一方で本場中国では何種類もの黒茶があります。中には何十年も発酵させたものもあるんだとか!すごくクセが強そうですね。
【韓国】シッケ
シッケは湿気…ではなく、お米を発酵させた韓国の伝統的な飲み物です。
お米の発酵飲料とのことで、甘酒と同じようなイメージを持ってもらえれば良いかと思います。韓国で他にお米を使う飲み物としては、マッコリも有名ですね。
【インド】チャイ
スパイス大国のインドで紅茶(ミルクティー)にスパイスを入れたものがチャイてす。シナモンやカルダモン、グローブなどのスパイスをブレンドして作ります。
甘くて濃厚なミルクティーの中に、ピリッとアクセントになるスパイスのハーモニー。ハマってしまう方も多いのではないでしょうか。
【南アフリカ共和国】ルイボスティー
ルイボスは南アフリカ共和国原産のお茶です。南アフリカの過酷な条件の山脈付近でしか育たず、現地では「奇跡のお茶」として愛されてきました。
ルイボスティーにはアンチエイジング効果が期待できるとされ、美容のお茶として世界中で人気を集めています。
【ブラジル】ガラナ
ガラナはブラジルのアマゾン流域に野生する植物です。このガラナの実の種子からガラナドリンクを作ります。ブラジルでは、昔から薬や滋養強壮剤として飲まれていたそうです。
実は日本の北海道ではガラナの消費量が非常に多く、コンビニや自販機など至るところで見つけることができますよ。
【アルゼンチン】マテ茶
マテ茶はアルゼンチンのみならず、ブラジルやパラグアイなど中南米の国々で毎日のように飲まれているハーブティーです。別名「飲むサラダ」とも呼ばれています。
肉が中心で野菜をあまり食べない食生活を送る現地の人々にとって、マテ茶は欠かせない存在です。
飲めたら勇者!?世界各国の「超」マニアックな飲み物
世界には想像もできない(したくない)ようなマニアックな飲み物があります。もの好きな方は、もし旅行などで目にする機会があればぜひチャレンジしてみてください。
【インドネシア】ルアークコーヒー
ルアークコーヒーは「ジャコウネコ」という猫の糞から作った(!!)コーヒーです。ルアークコーヒーはかなり有名なので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
ジャコウネコにコーヒー豆を食べさせ、体内で発酵したコーヒー豆を糞から取り出します。その豆を洗って乾燥し、焙煎して作ります。
よく洗ってあることを願うばかりです…。
【中国】ツバメの巣ドリンク
日本で目にするツバメは泥などを材料に巣を作るため、食用とする習慣がありません。一方で、中国をはじめマレーシアやミャンマー、ベトナムなどアジア各国では、ツバメの巣は高級食材とされ古くから親しまれています。これは唾液のみで巣を作る、日本とは違った種類のツバメの巣のことです。
美容や健康、滋養強壮効果が期待できると信じられているそうです。
【インド】牛のおしっこジュース
ヒンドゥー教では、牛は神聖な生き物とされており、食べることが禁じられていますよね。その牛の、なんと尿でさえも神聖なものとして扱われ、飲む習慣が一部の人たちの間で残っているようです。また、医薬品や日用品などに牛の尿が使われていることがあるそうです。
ただし医学的根拠はないため、あくまでも自己責任で…。
【ペルー】カエルジュース
ペルーでは生きたカエルをミキサーでジュースにした飲み物を提供するスタンドがあります。「ペルーのバイアグラ」なんて異名をもっており、いつまでも元気で若々しく過ごせる秘訣なんだとか…。
【フィジー】カヴァ
カヴァは、コショウ科の木の根っこから作る、苦くて辛い飲み物です。
フィジーではカヴァは他人と交流する際に欠かせないもの。このお世辞にもおいしいとはいえない飲み物を、みんなで回し飲みします。そして、仲間の一員として認め合う、温かい慣習が根付いているのです。フィジーを訪れた際には、きっと現地の方が「カヴァを一緒に飲もう」と誘ってくれるはずですよ。
まとめ
日本でもよく目にする飲み物からあまりなじみのないものまで、世界にはさまざまな国民的飲み物がありますね。後半では、びっくりするような飲み物もあったことと思います。
私はトルコのキビの甘酒と、ニュージーランドのL&Pが気になりました!みなさんが飲んでみたいと思ったものはどの国の飲み物でしたか?
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