2013年に日本で大ブームとなったアサイー。都内を中心に多くの専門店がオープンしました。徐々に人気は衰退しましたが、2023年頃から再び女性誌などで取り上げられるようになっています。どうやら人気が再燃しているとか!?
そこで今回は、なぜアサイーが再び人気を呼んでいるのか、そもそもアサイーはどんなフルーツなのかについてまとめました。記事の後半では、アサイーをおいしく堪能できるレシピも紹介しています。手間もかからず簡単に作れるレシピばかりなので、ぜひ参考にしてください。
さぁ、この機会にアサイーの知識をアップデートしましょう!
スーパーフード「アサイー」とはどんな果実?
アサイーは「スーパーフード」と呼ばれるほど栄養価の高いフルーツです。
アサイーの果実は直径約1〜2cmほどで、見た目はブルーベリーによく似ています。
ハワイではこのアサイーを使ったアサイーボウルというスイーツが有名で、セレブや美容家が着目したことで、日本でも人気に火がつきました。
アサイーの味は?
ブルーベリーに似た見た目から「ベリー系の甘酸っぱい味」だと思われがちなアサイー。ですが実際はアサイーには甘みや酸味はおろか、香りもほとんどありません。目立った特徴のない果物といえます。
強いて挙げるなら、わずかな渋みと、ほのかなオリーブオイルのような香りが特徴です。
それにもかかわらず、アサイーを料理に加えると奥深い味わいが加わり、おいしさが格段にUPするので不思議です。
アサイーボウルの発祥はハワイじゃなくブラジルだった!
アサイーボウルとは、ペースト上にしたアサイーに、シリアルやバナナ・いちご・ブルーベリーなどのフルーツをトッピングした食べ物です。
アサイーボウルはハワイでよく見かけることから、ハワイが起源だと思っていた人もいるかもしれません。実は、アサイーはアマゾンで生育する果実です。アマゾンの大半はブラジルが占めているため、アサイーボウルをはじめアサイーを使った料理やスイーツはブラジルが起源です。
スイーツのイメージが強いアサイーですが、本場アマゾンでは食事として食べます。アサイー自体にはほとんど味がないため、ピューレ状にしたものをキャッサバ粉と混ぜたり、おかずとともに食べたりします。アサイーは、日本でいうところのおかゆのようなイメージなのですね。
ブーム再燃!アサイーはなぜ人気?
今から約10年前の2013年に日本で大ブームを引き起こしたアサイーが、10年の時を経て再びブームとなっているのはなぜなのでしょうか。
どうやら、2013年に流行した際の理由とは異なる側面もあるようですよ。ブーム再燃の理由は3つあります。
アサイーが人気の理由①:高い栄養価と美容効果
アサイーが人気を集める理由の1つ目は、やはりその高い栄養価でしょう。
アサイーは、アマゾンの高温多雨といった過酷な生育環境の中でも育つことから、生命力の非常に強い「奇跡の果物」とされてきました。過酷な環境ストレスから身を守るため、高い抗酸化作用をもつポリフェノール(アントシアニン)が豊富です。アサイーのほのかな渋みは、このアントシアニンに由来しています。
また、鉄分・ミネラル類・ビタミンEやビタミンB群・18種類のアミノ酸のほか、オメガ9系脂肪酸や、体内で生成できないオメガ3系脂肪酸も含まれています。
アサイーが人気の理由②:Z世代のSNS発信による影響
アサイーが人気を集める理由の2つ目は、Z世代によるSNSでの発信です。
マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」による、Z世代を対象としたトレンド予測2024では、アサイーボウルがカフェ・グルメ部門にランクインしました。
SNSを使ってハワイや東京のアサイーボウルを紹介したり、自宅でアサイーボウルを作ったりするインフルエンサーの影響により、SNSが生活に溶け込んでいるZ世代の間で瞬く間に広がっていきました。
アサイーが最初に流行った2013年はZ世代がまだ10歳前後だったことを考えると、2024年のアサイーブームをけん引しているZ世代にとってアサイーは、「再ブームというよりもまだあまり馴染みのない新しいもの」なのかもしれません。
アサイーが人気の理由③:スーパーなどで気軽に購入できる
アサイーが人気を集める理由の3つ目は、スーパーなどで手軽に購入できるようになったからです。
コストコでは100g入りの冷凍アサイーピューレが、36個セット入って1,000円ちょっとで購入できます。
業務スーパーでは、アサイーにバナナをブレンドしたアサイーピューレが、500gあたり600円程度で販売されています。
アサイーボウルはお店で買うと1,000円前後することが多いです。手作りで費用を抑えることができるようになったのも、人気を後押ししている理由の1つといえるでしょう。
アサイーをおいしく食べよう!人気レシピ3選
日本で手に入るアサイーには、冷凍ピューレや粉末状のアサイーパウダーがあります。残念ながら生の果実は手に入りませんが、ピューレやパウダーを使ってもおいしくいただけますよ。
アサイーボウル
まずは定番のアサイーボウルを作ってみましょう!
豆乳はお好きなタイプのミルクに、もしくはヨーグルトに変更してもOKです。今回は冷凍ミックスベリーを使っていますが、もちろん生のフルーツでも!お好きなフルーツをトッピングしてみてください。
【材料 】1人分
- 冷凍アサイーピューレ:100g
- バナナ:1本
- 調整豆乳(お好きなミルクに変更可):100㏄
- グラノーラ:適量
- ベリー類(ブルーベリーやいちごなどお好みで。冷凍でも可):各5~10粒程度
- はちみつ:適量
【作り方】
- バナナを2等分にカットしておきます(半分はスムージー用、もう半分はトッピング用)。
- バナナ1/2と豆乳・はちみつをミキサーに入れて攪拌します。
- スムージー状になったらボウルに移します。
- トッピング用に残しておいたバナナ1/2を薄切りにします。
- グラノーラとベリー類・薄切りにしたバナナをトッピングしてできあがり。いちごは半分にカットしてもOKです。
アサイーフローズンヨーグルト
次はアサイーを使ったフローズンヨーグルトのレシピです。
フローズンヨーグルトにアサイーを加えれば、栄養満点の冷たいデザートが完成!お子様のおやつにもピッタリです。
食欲が落ちがちな夏の強い味方になってくれるでしょう。
【材料】 2人分
- 冷凍アサイー:1袋(100g)
- プレーンヨーグルト:200g
- 牛乳または生クリーム:100cc
- 砂糖:40g
- レモン果汁:大さじ1
【作り方】
- 冷凍アサイーピューレを扱いやすくなるまで解凍します(完全に解かさなくてもOK)。
- ヨーグルト・牛乳または生クリーム・砂糖・レモン果汁を混ぜ合わせます。
- 解凍したアサイーピューレとすべての材料をミキサー等に入れ、なめらかになるまで撹拌します。
- 保存容器に移し、冷凍庫で冷やし固めます。
- 1~2時間に1度、完全に固まり切る前にフォークを使って崩しながらかき混ぜます。これを2~3回くり返します。
- 完全に固まったら器に盛り付けて完成です。
アサイースムージー
最後は忙しい朝にもピッタリな、アサイースムージーのレシピです。
酸味のあるすっきりとしたスムージーがお好きな方は、豆乳の代わりにヨーグルトを使ってみてください。豆乳を使うと、マイルドで飲みやすい仕上がりになります。
今回は健康のためにほうれん草を入れるレシピにしてみましたが、入れなくてももちろんOK。また、フルーツはキウイやりんごもおすすめです。
【材料】1人分
- 冷凍アサイーピューレまたはアサイーパウダー:100g
- バナナ:1本
- ベリー類(ブルーベリーやいちごなどお好みで。冷凍でも可):100g
- ほうれん草:2束(なくても可)
- 調整豆乳またはヨーグルト:100ml(100g)
- はちみつ:適量
- レモン汁:適量
- 氷:10個ほど
【作り方】
- 冷凍アサイーピューレを扱いやすくなるまで解凍します(完全に解かさなくてもOK)。アサイーパウダーを使う場合は、豆乳(またはヨーグルト)の量を少し増やして下さい。
- ほうれん草は根元の部分をカットして取り除きます。水でよく洗い、適当な大きさにカットします。
- バナナを3等分にカットします。
- すべての材料をミキサーに入れ、撹拌すれば完成です。
まとめ
2013年に大流行し、約10年経った今、また人気を集めているアサイーについて紹介しました。
アサイーの人気はそのおいしさだけではなく、健康や美容にもいい栄養がたっぷり詰まっていること、SNSを多用するZ世代の影響が大きいことが分かりました。
気温が高くなってくるこれからの季節。デザートにはぜひ、さっぱりおいしくいただけるアサイーボウルをチョイスしてみてはいかがでしょうか。
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