みなさんスープカレーを食べたことがありますか?
さらっとしたルーにゴロゴロとした具材、スパイスがきいたちょっと大人なスープカレーは、一度食べたらハマってしまう方も多いそう。
今回はそんな「スープカレー」についてご紹介していきます!
市販のスープカレーやお家で簡単に作れるレシピもご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
スープカレーとは
インドやネパールでよく食べられているカレー。本場ではスパイスをたっぷりと使って作られますが、日本で食べるカレーは日本人の口に合うように改良されています。スパイスには食欲増進などの体に嬉しい効果があることから、「薬膳料理」のひとつとして「薬膳カレー」が生み出されたそうです。
「薬膳」と聞くと少し難しいイメージがあるかもしれませんが、実はスープカレーにも同じような効果が期待できるのですよ。スパイスの味と香りを存分に味わえるスープカレーは、体にとってもいいことだらけの料理なのですね。
札幌のソウルフード
スープカレーの発祥は、札幌市中央区の喫茶店「アジャンタ」が出していた「薬膳カリィ」だといわれています。もともとは、健康維持のためにカレーではなくスープとして作っていたものが改良され、今のスープカレーになったそうです。
今ではすっかり北海道のご当地グルメとなっていますが、もともとは具材もないスープとして生まれていたのですね。さらに「スープカレー」という名前がつけられたのは、1990年代になってから。「マジックスパイス」というお店が命名したそうです。
最近では関東にもスープカレー専門店がたくさんありますよね。ぜひ一度、本格スープカレーをお店で味わってみてはいかがでしょうか。
スープカレーの特徴
サラサラとしたスープカレーは、香辛料の味と香りがストレートに伝わるのが特徴。辛口のものが多く、何種類ものスパイスを組み合わせることで、そのお店だけのこだわりスープカレーができあがります。出汁にこだわっているお店も多く、鶏や野菜でとった旨味たっぷりのルーも魅力のひとつです。
ごはんとルーが別に盛られているので、ごはんをスプーンですくいルーに浸して食べるのがスープカレーの一般的な食べ方なのだとか。もちろん食べ方はお好みなので、スープの中にごはんを全て入れて食べる方もいるそうですよ。
またゴロゴロとした具材も、スープカレーならではといえるのではないでしょうか。普通のカレーに比べて具材ひとつひとつが大きいので、野菜やお肉の味もしっかりと楽しむことができます。定番のじゃがいもやにんじんに加え、ピーマンやオクラ、ナス、かぼちゃなどの野菜が豪快に入っているものもあります。
ゴロゴロとした具材は、見た目からボリューム満点でなんだかワクワクしますよね。スパイスたっぷりのスープカレーには、発汗作用によって新陳代謝がよくなったり、疲労回復の効果も期待できます。たまには汗をかきながら辛いカレーを食べるのもいいかもしれませんね。
市販のスープカレーを食べ比べ!
なかなかお家でスープカレーを作る機会がないという方は、まずレトルトのスープカレーから試してみてはいかがでしょうか。スーパーなどでも意外とたくさんの種類が売られているのですよ。今回は2種類のスープカレーを実際に作って食べてみました!
スープカレー①スープカリーの匠(たくみ)「3種のブイヨンの深いコク 濃厚スープ」
北海道のスープカレー専門店「らっきょ」の店主が監修したというスープカレー。レトルトスープカレーの中では人気が高いそうです。スーパーで見つけたので、さっそく買って作ってみました!
中にはペーストタイプの「特製濃縮スープ」「香りスパイスオイル」と粉末タイプの「辛味調整スパイス」が入っています。具材は入っていないので、自分で好きな具材を買ってきます。今回は、手羽元・じゃがいも・にんじん・玉ねぎ・なす・れんこん・ピーマンと具材たっぷりで作ってみました。
作っているときはちょっと薄味かなと思ったのですが、食べてみるとバジルの香りが口いっぱいに広がって、かなり本格的なスープカレーでした。辛いというよりもスパイスの旨味がしっかりと感じられる味で、とてもおいしかったです!自分で辛さが調整できるのも嬉しいですね。お店で食べるようなスープカレーが自宅で簡単に食べられますよ!
スープカレー②無印良品「チキンとごろごろ野菜のスープカレー」
カレーをはじめ、スープや炊き込みご飯の素など様々なレトルト食品を発売している無印良品。カレーだけでも30種類以上の品揃えがありました。そんな中で「スープカレー」を発見したので食べてみました!
驚いたのは大きな具材がしっかりと入っていること。中身はルーだけなのかと思っていたのですが、自分で用意するのは白米だけ。レトルトをそのまま湯煎すればOKです。
じゃがいもやにんじん、ヤングコーンなど大きめにカットされた野菜は、食べ応えがあってとてもおいしかったです。ルーはかなりサラサラで、けっこうスパイスがきいていました。辛さは5段階のうち「4」なので、辛いのが苦手な人にはちょっと刺激が強いかもしれません。レトルトとは思えない本格的な辛さと大きな具材が印象的でした!
お家で作ろう!スープカレーのレシピ
お店のスープカレーは何種類ものスパイスや隠し味が使われていますが、実はお家でも簡単にスープカレーを作ることができます。初心者向けの簡単なレシピと本格派のスパイスなどをしっかり使ったレシピをご紹介するので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
初心者向け!簡単スープカレーレシピ
スパイスを買い揃えなくても、カレー粉があれば簡単にできちゃうレシピです。スープカレーを作るときのポイントは、スープと具材を別々に調理すること。野菜やお肉の味もしっかり感じられるように、具材は大きめにカットするのがおすすめですよ。
材料(2人分)
・鶏もも肉:200g
・にんじん:1/2本
・玉ねぎ:1個
・じゃがいも:1個
・卵:1個
(ピーマン、オクラ、ナスなどお好みの野菜)
下味
・カレー粉:小さじ1
・塩・こしょう:少々
・水:400ml
・トマトジュース:100ml
・カレー粉:大さじ2
・コンソメ顆粒:小さじ2
・しょうがチューブ:2cm
・にんにくチューブ:2cm
・塩・こしょう:少々
作り方
1.鶏もも肉は食べやすい大きさに切って、下味をつけて冷蔵庫で20分ほどねかせる。
2.野菜は大きめに切る。ゴロゴロした具材がスープカレーの特徴です!
3.鍋にサラダ油をひき、下味をつけた鶏もも肉を焼き目がつくまで炒める。
4.鶏もも肉を一度取り出し、次は野菜を同じように焼き目がつくまで炒める。
5.野菜も一度取り出し、同じ鍋で水とトマトジュースを入れて沸騰するまで煮込む。
4.沸騰したらカレー粉、コンソメ、しょうが、にんにく、塩・こしょうを入れてさらに煮込む。
※蓋をして弱火でコトコト煮込むのがポイント!
5.最後に焼いた具材を入れて軽く煮込めば完成!
※煮込みすぎると具材が溶けてしまうので注意してください!
じゃがいもなど火の通りづらい野菜は、事前に電子レンジでチンしておくといいです。
休日に作りたい!本格スパイスのスープカレーレシピ
こちらは時間のあるときにゆっくり料理を楽しみたい!という方におすすめのレシピです。本格的なスパイスを使ったレシピなので、まずは材料を揃えるところから楽しんでみてくださいね。スパイスなどは100円ショップで買うこともできますし、意外と他の料理にも使えるので、最初に全て揃えておくのもありですよ。
材料(2人分)
・手羽先か手羽元:200g
・にんじん:1/2本
・玉ねぎ:1個
・じゃがいも:1個
・卵:1個
(ピーマン、オクラ、ナスなどお好みの野菜)
・水:750ml
・砂糖:小さじ1
・塩:小さじ1/2
・にんにく:1かけ
・コンソメ:1個
・はちみつ:お好みで
【スパイス】
・コリアンダー:小さじ1
・ガラムマサラ:小さじ2
・クミン:小さじ1
・カレー粉:大さじ2
作り方
1.手羽先に塩を振り、下味をつける。
2.野菜は大きめに切る。にんにくはみじん切りにする。
3.鍋にサラダ油をひき、手羽元を焼き目がつくまで炒める。
4.手羽元を一度取り出し、次は野菜を同じように焼き目がつくまで炒める。
5.野菜も一度取り出し、サラダ油を熱して、にんにくを入れて弱火で炒める。
6.鍋に【スパイス】を全て入れて、弱火で5分ほど炒める。
※焦がさないように注意!
7.スパイスの香りがたってきたら、水、コンソメ、砂糖、塩を入れて10分ほど煮込む。
8.焼いた手羽元と野菜も加えて、さらに5分ほど弱火でコトコト煮込む。
9.お好みではちみつを入れて、甘さを調整したら完成!
まとめ
「スープカレーって普通のカレーを薄めただけでしょ」と思っていた方も、意外と多かったのではないでしょうか。大きな具材とさらさらとしたスパイシーなスープは、また違ったおいしさがあるはずです。まずはレトルトや手作りなどで一度スープカレーを食べてみてくださいね。もし北海道を訪れる機会があったら、ぜひ本場の味も楽しんでみてはいかがでしょうか。
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