最近、カフェでもプラントベースミルクのラインナップが増えてきましたね。プラントベースミルクとは、豆乳やオーツミルク・アーモンドミルクなど、牛乳以外のミルクのことです。
今回は、よく目にするプラントベースミルクから、次世代のプラントベースミルクまで、全部で7種類を集めました。7種類のミルクの特徴や、プラントベースミルクが注目されている理由などをまとめました。
プラントベースミルクの特徴を知って、食生活にもぜひ取り入れてみてください。
プラントベースミルクとは
「プラントベース」とは「植物由来の原料で作る」という意味です。つまりプラントベースミルクとは「動物由来ではなく、植物由来の原料で作られたミルク」のことです。
プラントベースミルクは、植物由来のため、牛乳に比べカロリーが低いです。ノンコレステロールで低脂肪、食物繊維も含まれていることなどから、健康志向の方からも注目を集めています。
種類にもよりますが、作り方も簡単。たとえばオーツミルク・アーモンドミルクなどであれば、一晩水に漬けたものをミキサーで撹拌し、布で濾します。
ライスミルクは、あまった白ごはんをミキサーで撹拌し、布で濾すだけと、自宅でも手軽に作れます。
プラントベースミルクの注意点
プラントベースミルクの注意点としては、「ミルクの選択肢の1つではあっても、牛乳の代替品ではない」ということ。プラントベースミルクの栄養価は、牛乳とは大きく異なるからです。
カルシウムを例にとって見てみましょう。
豆乳メーカー「marusan」のデータによると、牛乳にはカルシウムが100mlあたり110mgも含まれていますが、アーモンドミルクやオーツミルクは0mgと、まったく含まれていません。無調整豆乳であっても13mgと、牛乳の足元にも及びません。
プラントベースミルクはたしかに、人によっては最適な選択肢となりえます。しかし、カルシウムが必要な育ち盛りの子どもに、牛乳ではなくプラントベースミルクを飲ませるといった安易な考えは厳禁です。
流行りにつられてなんとなくプラントベースミルクを選ぶのではなく、プラントベースミルクを選択する意味や理由をきちんと理解するようにしましょう。
参考:マルサンアイ株式会社|「カフェラテ」を植物性ミルク割に変更する女子が急増中
その心理は?!
プラントベースミルクが注目される理由
プラントベースミルクが注目されている理由について深堀りしていきましょう。
- 乳糖不耐症や乳アレルギーの人でも飲める
- ヴィーガンでも飲める
- 環境負荷が少ない
といった3つの理由があります。
乳糖不耐症や乳アレルギーの人でも飲める
プラントベースミルクが注目される理由の1つ目は、乳糖不耐症の人や、乳アレルギーの人でも飲めるからです。
牛乳に多く含まれる「乳糖」をうまく消化できず、腹痛・下痢・お腹の張りといった不調を感じる「乳糖不耐症」の人がいます。これは日本人に多いです。
プラントベースミルクは乳糖を含まないため、乳糖不耐症の人でも問題なく飲むことができますし、もちろん乳製品にアレルギーがある人も安心して飲めます。
ヴィーガンでも飲める
プラントベースミルクが注目される理由の2つ目は、ヴィーガンでも飲めるからです。
プラントベースミルク市場が急速に拡大している背景には、欧米を中心にヴィーガンの数が増えていることが挙げられます。
ヴィーガンは動物性由来の乳製品は口にしません。そのため、牛乳以外のプラントベースミルクの需要が大きくなっています。
環境負荷が少ない
プラントベースミルクが注目される理由の3つ目は、環境負荷の少なさです。
牛乳の生産過程では、多大な温室効果ガスが排出されるほか、乳牛飼育のために必要な土地や水の量など、環境への負荷が大きいことが問題となっています。
BBCの報告によると、グラス1杯(200ml)の牛乳による温室効果ガス排出量は約0.6kg、水の使用料は約120Lで、どのプラントベースミルクと比べても3倍以上の値です。
土地の使用量に関しては、プラントベースミルクの中でも一番大きいオーツミルクと比較しても、牛乳は10倍以上の土地を必要とします。
温暖化が急速に進行している今、環境配慮への観点から、プラントベースミルクへの関心が高まっています。
参考:BBC|Climate change: Which vegan milk is best?
プラントベースミルクの種類
ここからは、プラントベースミルクにはどのような種類があるのかを紹介します。
メジャーなプラントベースミルクから、今注目されている話題のプラントベースミルクまで、全部で7種類集めました。それぞれ個性豊かな特徴をもつので、順番に見ていきましょう。
豆乳(ソイミルク)
豆乳はプラントベースミルクの定番で、栄養価が高いです。たんぱく質を筆頭に、ビタミンB群・ビタミンE・鉄分・イソフラボンも豊富です。日本でも大豆は「畑の肉」なんて呼ばれていますよね。
無調整豆乳は豆の風味が強くクセが強いので、飲みにくいと感じる人もいるかもしれません。一方で調整豆乳は砂糖が加わって飲みやすくなっているものの、添加物も含まれているので気を付けましょう。
ライスミルク
お米から作るライスミルクは、プラントベースミルクの中でもサラッとした軽い飲み心地です。日本人の体にも合うプラントベースミルクです。
ライスミルクは、白米か玄米を炊いたものをミキサーにかけて液状にするか、甘酒のように発酵させて液状にしたものの2種類があります。
炭水化物が多いのですばやくエネルギーチャージができます。朝、ゆっくりごはんを食べる時間がないときはうまく活用しましょう。
アーモンドミルク
アーモンドミルクはプラントベースミルクの中でも、濃厚で香ばしい味わいが特徴です。コーヒーとの相性もよく、カスタムの選択肢としてアーモンドミルクがあるカフェも増えてきました。
アーモンドにはビタミンEが多く含まれており、高い抗酸化作用で知られています。そのほか、オレイン酸や、ポリフェノール・鉄・食物繊維なども豊富です。
オーツミルク
オーツミルクはオーツ麦を原材料としたプラントベースミルクで、アーモンドミルクと並び、カフェで見かけることも増えました。
オーツミルクの特徴は、その優しい甘さです。クセが少なくクリーミーで、砂糖を加えなくても甘みを感じます。スムージーやラテを作るときにはピッタリですよ。
オーツミルクは食物繊維がとても豊富です。なかでも水溶性食物繊維の「βグルカン」は血糖値の急上昇を防いだり、腸内環境を整えたりするのに役立ちます。
ココナッツミルク
ココナッツはフィリピンやインドネシア・ベトナムなど、熱帯地域に生育する果実です。独特の風味があり、スイーツのほかカレーとの相性がよいことで知られています。
ココナッツは海の近くに生育していることが多いので、海水に含まれるミネラルを吸収しながら成長します。そのため、カリウムや鉄・マグネシウムといったミネラル分を豊富に含んでいるのが特徴です。「天然のスポーツドリンク」ともいわれています。
甘みもあり飲みやすいですが、プラントベースミルクの中ではダントツでカロリーが高いので、飲みすぎには注意しましょう。
ピーミルク
ピーミルクはなじみがないかもしれませんが、近年注目を集めつつあるプラントベースミルクです。エンドウ豆のミルクで、クセのないすっきりとした味わいが特徴です。
ピーミルクメーカーのスタートアップ「リップル社」は、2016年4月にピーミルクの販売を開始しました。
ピーミルクは良質な植物性タンパク質を多く含むほか、オメガ3脂肪酸やカルシウムが豊富です。
完全にアレルギーフリーなので、乳・ナッツ・グルテンなどのアレルギーがある人も安心です。ソイプロテインやホエイプロテインの代わりとなる、次世代プロテインとしても注目を集めています。
ポテトミルク
ポテトミルクは、ご想像のとおりじゃがいものミルクです。スウェーデンの企業「DUG」が開発・販売開始した次世代プラントベースミルクです。
イメージ通り、じゃがいも独特の香ばしい風味が楽しめ、イギリスでは「オーツミルクを超える日も遠くない」と報じられているほど。
ポテトミルクは糖質と脂肪分が低く、もちろんアレルギーフリーです。じゃがいもにはたんぱく質をはじめ、炭水化物・ビタミン・ミネラル・食物繊維といった、人間に必要な栄養素がほぼすべて含まれています。
まだ日本国内では販売されていませんが、お目にかかる日もそう遠くはないかもしれません。
まとめ
今回は7種類のプラントベースミルクを紹介しました。
ほかにもウォルナッツ(くるみ)ミルクや、ピスタチオミルク・カシューナッツミルク・マカダミアナッツミルク・ヘンプミルク・キヌアミルク・フラックスミルクなど、実にさまざまな種類のプラントベースミルクが続々と誕生しています。
以前は牛乳以外の選択肢といえば豆乳くらいでしたが、この選択肢が増えたことで、その日の体調や気分によってミルクを選べるようになりました。
ヒトにも環境にもやさしいプラントベースミルク。ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてください。
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