日本人にも人気の観光地、ハワイ。ハワイに移り住んだ移民がもたらした食文化が独自に発展し形成されたハワイのグルメは、世界中の人々を魅了しています。
今回は、ハワイを訪れたら絶対に食べたいハワイの名物グルメを全部で16個集めました。ハワイアンフード・ロコフード・スイーツの3つのジャンルでお届けします。
「ハワイグルメ、何を食べよう?」と迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ハワイグルメの種類は2つ:ハワイアンフードとロコ(ローカル)フード
ハワイアンフード
ハワイアンフードは、古くからハワイで食されてきた伝統的なグルメのこと。タロイモの葉で蒸した料理が多く、味付けはシンプルで素朴な料理が多いです。主食であるタロイモや、豚肉を材料にしたものが多くあります。
ロコ(ローカル)フード
ロコフードとは、世界中から移民が集まるハワイで食文化の交流を経て、独自に発展した比較的新しいグルメのこと。ハワイアンフードを現代風な味付けにアレンジした料理や、ビーチで手軽に食べられるスタイルのものなど多種多様です。
知っておきたい!ハワイアンとロコの違いって?
ハワイが好きな方ならおそらく聞いたことがあるであろう「ロコ」という言葉。ロコは「ハワイ生まれハワイ育ち」の人を指します。ちなみにロコはローカル(Local)の現地訛りです。「地元っ子」といったところでしょうか。
このロコは白人以外の人に対して使われることが多く、白人のロコは「ハオレ」と呼ばれるのだそうです。
一方で「ハワイアン」は先祖が代々ハワイ人で、ハワイ人の血を受け継いでいる人のこと。ご存知の通りハワイには移民も多いため、仮にハワイで生まれた子であってもその両親が元々移民であれば、その子どもはハワイアンではなくロコになるというわけですね。
ハワイの名物グルメ【ハワイアンフード編】
まずはハワイの伝統料理、ハワイアンフードから見ていきましょう。「これはぜひ食べてほしい!」というものを、4つピックアップしました。
ポイ
ハワイの主食であるポイは、蒸したタロイモをペースト状にした食べ物です。日本のご飯のように、ポイをおかずと一緒に食べます。タロイモはポリネシアからの移住者によって持ちこまれたとされており、ローカロリーで栄養豊富なスーパーフードです。
ラウラウ
ラウラウはタロイモの葉で豚肉や魚を包み、さらにティーリーフの葉で包んだあと蒸し焼きにしたものです。「ラウ」には「葉」、「ラウラウ」には「包む」という意味があります。
ティーリーフは食べられませんが、タロイモの葉はお肉や魚と一緒にいただきます。味付けはシンプルに塩だけを使うことが多く、肉や魚のうまみがタロイモの葉の風味と相まって、絶妙なハーモニーを生み出します。
マヒマヒ
マヒマヒはハワイでは高級魚とされる白身魚です。日本ではシイラという名で呼ばれ、日本では九州や四国地方に生息しています。
マヒマヒの身は柔らかくクセのない味わいながらも、弾力があり食べ応えがあります。バターソテーやフライ・グリルなどの調理法が人気で、ハワイではよく見かける魚です。
カルアピッグ
カルアピッグは、ハワイ名物の豚の蒸し焼きです。「カルア(Kalua)」はハワイ語で「焼く」という意味です。地面を掘り、熱した石の上に豚肉をのせ、バナナやティーリーフの葉で包んで蒸し上げるのが本場ハワイ流。ホロホロっと崩れるジューシーなお肉がたまりません!
このカルアピッグは、ルアウ(ハワイグルメとフラダンスが一緒に楽しめるショー)でメイン料理としてよく登場します。
ハワイの名物グルメ【ロコフード編】
続いては、ハワイで独自の進化を遂げたロコフードの紹介です。「これはぜひ食べてほしい!」というものを、8つピックアップしました。
ロコモコ
ロコモコはライスの上にハンバーグと目玉焼きを乗せ、グレービーソースをかけたハワイの名物グルメ!日本人にも大人気のロコモコは、カフェメニューなどでも目にしたことがあるのではないでしょうか?
日本で見かけるロコモコはデミグラスソースがかかっていることが多いですが、本場ハワイではグレービーソースをかけます。
ポキ(ポケ)ボウル
ポキ(ポケ)は、サイコロ状にカットしたマグロなどの生魚を、海藻やハワイアンソルトで和えた料理。もともとはハワイアンフードのひとつです。
ポキ(ポケ)ボウルはいわゆる海鮮丼で、醤油やオイル・薬味などで現代風に味付けしたものが人気です。お店によって具や味はオリジナリティがあり、野菜たっぷりのヘルシーポキ(ポケ)ボウルやスパイシーポキ(ポケ)ボウルなどがあります。
サイミン
サイミンは細い麺を使用したラーメンで、日系移民によって考案されたといわれています。
ネギやなるとが入っており、干しエビを使ってあっさりと仕上げたスープが特徴です。ハワイで日本食が恋しくなっても安心ですね!
ハワイではサイミンの専門店も多く見かけるので、ぜひお気に入りのサイミンを見つけてみてください。
ガーリックシュリンプ
ガーリックシュリンプは、プリプリのエビを殻付きのままガーリックバターで炒めたもの。ハワイに行ったら絶対に食べておきたい名物B級グルメです。
もともとはノースショアのカフクエリア発祥のハワイグルメですが、現在はその人気からハワイ全土で食べることができます。
ニンニクの効いたプリプリの大きなエビ。これは、ごはんやお酒が進むおいしさですね!
エッグベネディクト
エッグベネディクトは、香ばしく焼いたイングリッシュマフィンに、カリカリに焼いたベーコンとポーチドエッグをのせたもので、朝食やブランチで人気です。
ここにオランデーズソース(バターや卵黄・レモン汁などで作る濃厚なソース)をかければ、なんとフォトジェニックなこと!朝食やブランチとして人気のあるハワイグルメです。
スパムむすび
「ちょっと小腹が空いたな」というときに、気軽にコンビニで買えるハワイグルメがスパムむすび。要はスパムおにぎりのことです。ハワイ在住の日系人によって発案されたとされています。なるほど、お寿司のようなその見た目にも納得ですね!
焼いたスパムをご飯の上に乗せ、海苔を巻いたものが主流です。照り焼きソースや醤油味のもの、アボカドや卵焼きをのせたものなどアレンジも豊富です。
フリフリチキン
フリフリチキンは、鶏を一羽丸ごと回転させながら炭火でじっくりと焼いた、ハワイ名物のB級グルメ。フリフリソースと呼ばれる甘辛いタレをかけて焼くので、皮はカリッと仕上がっています。一方で、中はジューシーでチキンのうまみを感じられる一品です。
ハワイ全土で見かけるハワイグルメですが、特にノースショアが有名です。
オックステールスープ
オックステールスープは、その名の通りオックス(雄牛)のテール(しっぽ)を煮込んだスープです。アジアやヨーロッパでも見かける料理ですが、ハワイでも根強い人気を誇ります。
10時間近く煮込んでホロホロになったテール肉と、うまみが溶け出したスープは絶品!パクチーやおろし生姜を加えたものが定番です。
ハワイの名物グルメ【スイーツ編】
最後は、日本でもバズったハワイのスイーツで締めくくりましょう。日本ではまだ見かけないもの、日本でも有名になったものを、全部で4つピックアップしました。
マラサダ
マラサダは揚げドーナツのことで、ポルトガルからハワイに伝わったとされています。外はカリッと、中はフワフワ。丸いものや四角いもの・穴の開いているもの・カスタードクリームが入ったものなど、バラエティーに富んでいて飽きがきません。
イーストの代わりにタロ芋のペーストやじゃがいもでんぷんを使用したものもあります。こちらは、よりモチモチした食感になるそうです。
パンケーキ
パンケーキブームの火付け役といっても過言ではないのが、ハワイの「映える」パンケーキ。フルーツやたっぷりのホイップクリームをトッピングした、フォトジェニックなパンケーキです。
日本でも大人気のパンケーキ店「Eggs ‘n Things」の発祥の地も、ここハワイです。1974年にハワイで誕生して以来、地元の人々は もちろん観光客の間でも大人気となりました。
アサイーボウル
ヘルシーで美容にもいいことで有名なアサイーを使ったアサイーボウルは、ハワイの朝食やおやつにぴったり。スーパーフードでもあるアサイーをスムージーにし、グラノーラやフルーツなどをトッピングしていただきます。海外旅行で胃が疲れたら、アサイーボウルのようなヘルシーなグルメでいったん休憩するのもよいですね。
シェイブアイス
シェイブアイスとは日本でいうカキ氷のことで、暑い日にはどこもかしこも大行列ができているハワイの人気スイーツです。なかでもレインボーカラーのシェイブアイスはフォトジェニックで、ついついシャッターをきってしまいそう。
カラフルなスイーツは、いかにも南国らしさを感じさせてくれますね。
まとめ
さまざまな国や民族の食文化がミックスしたハワイはまさにグルメ天国。日本人移民も多いため、日本人の舌に合う料理も多く、食事に困ることはないでしょう。
ハワイを訪れた際はぜひ、日本ではなかなかお目にかかれないハワイアンフードを食べてみてください。豊かな自然からもたらされる新鮮な魚介や野菜・フルーツを使ったハワイグルメは、今後も進化を続けながら、世界中の人たちを魅了していくことでしょう。
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