はじめまして!佐藤香菜と申します。コスメの製造や輸入をしている会社のコンサルティングをしています。
年に数回のひとり旅はわたしにとって欠かせないライフワークになっているのですが、今回わたしが旅したのは中欧ヨーロッパの大国、ポーランド。
ポーランドは、西はドイツ、南はチェコとスロバキア、東はウクライナ、ベラルーシ、北東はロシアに囲まれています。ゆえに、なかなか複雑な歴史背景を持っていて、ソ連の支配下であったことも、第二次世界大戦ではナチス政権率いるドイツに制圧されたこともあり、多くの苦労と犠牲を払ってきた国でもあります。
その過去は食生活にも影響しているようで、ポーランド料理には近隣諸国と似たメニューも多く見受けられます。
例えばこれ。ジャガイモを使ったモチモチとした食感の団子の中には、しっかり下味をつけて炒められたひき肉が入っているもの。
リトアニアに行ったときに食べた「ツェペリナイ」、ドイツで食べた「クヌーデル」にも通じるものがありました。日本人のお口にもあう料理ではないかと思います。
この「ジュレック」は[ライ麦発酵液]という、水、スパイス、ライ麦粉を自然に発酵させたものを使っているのが特徴で、具は様々な野菜やベーコンとスパイス、ニンニクにサワークリームなどを入れた、酸味と塩気がしっかりある食べ応え抜群のスープです。
わたしは海外に行くとまずはその土地の名物スープを必ず食べるのを楽しみにしています。
例えばボルシチというとウクライナやロシアを思い浮かべると思いますが、陸続きのヨーロッパにおいてはそのボルシチと似たスープがたくさん根付いています。それもそのはず。気候や地質が似ていればそもそも原料となる野菜が同じ。スパイスやハーブなどの具も、それを調理する方法も、やっぱり似てくるもの。スープという料理は、歴史や文化がもっとも色濃く現れる奥深い食べ物ですね。
この写真のように、ポーランドは採れるハーブの種類が豊富!そしてとにかく安くてびっくり。
日本円にして150円くらいで料理にも使えるような様々なハーブが買えます。ティーパックに入っているお茶も20包で200円しないものがあるという破格さ・・・。
スープが美味しい国に行ったら、スープのお皿もチェックしたいところです。
ポーランドは可愛らしい陶器がたくさん見つかる国でもあります。これからお見せする写真は、昔ながらの生活や民芸品を展示している博物館で撮ったものですが、食器棚をよく見てみると・・・ほら、これは確実にスープを入れる深さですね!
たっぷりのスープとパンが、昔の人にとって大切な主食であったことが伝わってきます。
それにしても可愛いデザイン!
さて、そんな海外の食事やスープを少し語ったところで。
わたしはやっぱり日本人なのだなと実感する瞬間があります。それは、海外に行くときに必ず持っていくものが「おみそ汁」だから。
滞在する日数分のフリーズドライ おみそ汁を持参し、朝食の時にホテルでお湯を入れていただくのです。
心から美味しく感じてホッとするだけでなく、お腹の調子も整う大切な習慣。
ホテルだけでなく飛行機の中で体が冷えたときも紙コップにお湯をもらって飲むことも。
フランスでいつも泊まるホテルでは、わたしが毎朝おみそ汁を飲むことを覚えられていて、笑顔でカップとお湯を持ってきてくれるほどです(笑)
食べるものが急に変わると、当然、腸内環境も変わります。当たり前ですが海外では自ら食べに行かない限り和食は出てこないので、洋食続きになると少し体調が変化したりすることも。そんなとき、自分にとって馴染みのある食べ物を一つでも取り入れると、身も心も落ち着いて安心できるものです。
大好きな[しあわせいっぱい]シリーズのおみそ汁を連れて行った国は数知れず。
全種類とても美味しいのだけど、特にわたしがリピートしているのはこちら。
★関西の母の味かす汁
★炭火かほる焼なすのおみそ汁
★ごぼうがいっぱい入った豚汁
おみそ汁のある国に生まれて本当によかった。
ぜひ皆さんもおすすめの味を召し上がってみてくださいね。
Branding Director 佐藤 香菜
世界中のナチュラル&オーガニックアイテムを展開するセレクトショップの立ち上げとディレクターを経て独立。現在はフリーランスのブランディングディレクター として多数の企業のコンサルティングや製品プロデュースに関わる。世界中のオーガニックコスメやフードを求めて旅する様子は、 NHK総合「世界はほしいものにあふれてる」への2回の出演や、オーガニック製品の魅力・ライフスタイルを楽しむ情報を、本人が実体験に基づく言葉で綴る Instagramで発信している。
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