1年のうちで一番嫌な季節と言えば…やはり「梅雨」ではないでしょうか。
毎日どんよりとした曇り空、洗濯物は乾かないしどこか湿っぽい、気づけばあっという間に広がるカビ…。空と同じく心までどんよりしてしまいますよね。
今回はそんな梅雨を快適に過ごすアイデアをはじめ、梅雨に入る「前」にやっておくと良い対策などもご紹介します。「早めに」そして「こまめに」対策することが、梅雨を快適に乗り切る合言葉ですよ。
目次
梅雨を快適に過ごすアイデア
そもそもなぜ梅雨は私たちにとって不快なのでしょう?青空が見えないということも一因ではありますが、やはり温度と湿度のせいではないでしょうか。
人間は気温20-25℃、湿度50-60%くらいを「最も快適」だと感じるようです。梅雨の時期は、温度が高い上に雨ばかり降るので必然的に湿度も高くなります。カビは湿度60%くらいから活動し始めますが、温度が高ければ高いほど活発になります。また、湿度80%を超えると急激に成長します。梅雨は平均湿度が80%ほどなので、カビにとって最高の条件というわけですね。
さらに、湿度が高いと汗も蒸発しづらく、ベタベタによる不快感や体のだるさ、食欲不振、頭痛・肩こりなどの原因にもなります。
つまり、この湿度をコントロールすることが梅雨を快適に過ごすためのカギとなります。
次項より、シチュエーション別の対策をまとめました。
カビ・湿気対策編
5月中にエアコンの掃除と乾燥を
梅雨は6月から…と思っていては遅いです。梅雨にお世話になるエアコンは、陽気の良い5月のうちに掃除しておきましょう。冬の結露により内部にカビが生えていることもあります。しっかり掃除し、乾燥させ、梅雨からの本格稼働に備えましょう。
お風呂上がりは毎回熱湯をかけるか浴室乾燥
温度と湿度が共に高くなると、浴室のカビが一気に発生しやすくなります。簡単にできる対策としては、お風呂上がりに毎回、シャワーで熱湯を浴室全体にかけます。(温度の目安:40℃)これでカビ菌を死滅させ、その後冷水をかけて浴室の温度を下げましょう。
浴室乾燥機能があれば、それを利用して室内をしっかり乾燥させることも効果的。梅雨の時期の習慣にしましょう。
押し入れに風を入れる
押し入れは両扉を少し開けて、空気の流れを作ってあげましょう。エアコンの除湿機能+サーキュレーターで風を送り、中の湿った空気を入れ替えましょう。また、衣装ケースは床に直置きするのではなく、すのこを引いてすき間を空けると良いですよ。
湿気を吸ってくれる重曹や備長炭を置くのも効果的です。除湿グッズをうまく活用し、梅雨の湿気を定期的に取り除きましょう。
靴箱には新聞紙
新聞紙は吸湿に優れています。靴箱の中に新聞紙を敷いて、その上に靴を置きましょう。新聞紙が余分な湿気を吸い取ってくれますよ。触って湿っていると感じたら、新聞紙の交換時期の目安です。
洗濯編
洗濯機の槽洗浄をして梅雨に備える
洗濯槽の中には、皮脂汚れや洗剤カスなどがどうしても残ってしまい、放置しておくとカビのエサとなってしまいます。このまま梅雨を迎えてしまうとあっという間に見えないカビだらけ。この洗濯機で洋服を洗うと思うと、想像しただけでも恐ろしくなりますね。梅雨はただでさえ洗濯物が乾きにくく菌が繁殖しやすいので、せめて洗濯機は綺麗にしておきたいところ。エアコン同様、5月のうちに槽洗浄をしておきましょう。
梅雨の時期だけは衣類が少なくても毎日洗濯する
ひとり暮らしだと毎日洗濯するほど洗濯物が溜まらないかもしれませんが、梅雨は少量だとしても毎日洗濯しましょう。衣類に染み込んだ汗は、放置しておくとニオイの元となるのはもちろんのこと、カビの原因にもなってしまいます。濡れたタオルなども同様です。
使う洗剤を梅雨用にする
梅雨は洗剤を専用のものに変えるのもおすすめです。具体的には、「部屋干し用」の洗剤などですね。これらは部屋干しの環境でも菌が繁殖しにくく、生乾き臭が発生しにくいような成分が配合されています。生乾き臭をごまかすために柔軟剤を入れても逆にニオイが混ざってきつくなるだけなので、菌を抑える効果のある洗剤を選びましょう。
干す時はサーキュレーターを回す
洗濯物が乾くのに重要なのが「風」。洗濯物に含まれる水分が空気に触れて蒸発することで洗濯物は乾いていきます。無風で空気が動かずよどんだままだと、いつまでも水分を含んだ空気だけが洗濯物を取り巻いているためなかなか乾きません。サーキュレーターを回すことで空気が絶えず循環するため、新しい空気が洗濯物に接し、結果として洗濯物が乾きやすくなるのです。また、空気に触れさせるという観点から、洗濯物はなるべく間隔をあけて干すと良いですよ。
睡眠編
ぬるめのお湯に浸かってリラックス
「梅雨のジメジメしたときに湯船になんて浸かりたくない」と思う方は多いかもしれません。しかしシャワーだけで済ますより、ぬるめのお湯に浸かった方が結果としてさっぱりでき、さらにリラックス効果も高まります。「湯船に浸かるなんて暑くて嫌だ」という方は、清涼感のあるアロマオイルを活用するのもおすすめ。ドラッグストアなどで売っているハッカやペパーミントなどの精油を1~2滴湯船に垂らしてみましょう。肌表面がスーッとするので、お風呂から上がった後も爽快感が持続しますよ。
寝室のエアコン設定
梅雨の時期は寝汗のベタベタや湿度により寝苦しくなり、睡眠の質が落ちやすいです。快適な睡眠を得るためにも、寝室の環境作りはとても大事。寝る3時間前には少し高めの冷房もしくは除湿をかけておきましょう。夜通しかけっぱなしにせず途中でエアコンを切る場合は、起きるだいたい1~2時間前に再びタイマーオンとなるように設定しておくと、スッキリと目覚められるのでおすすめですよ。
布団乾燥機で梅雨のジメジメ布団から解放
室温や部屋の湿度と同様に大切なのが、毎日使う布団の湿度。カラッとした日に天日干ししたお布団は、とても寝心地が良いですよね。ジメジメして寝汗が染み込んだ布団では、肌ストレスから睡眠の質も下がってしまいかねません。とはいえ梅雨の時期はなかなか外には干せないので、布団乾燥機をうまく活用しましょう。梅雨は普段より疲れが溜まりやすいので、睡眠の質を上げることが梅雨を乗り切るコツです。日ごろから快適な睡眠環境を作るよう心がけましょう。
気分編
アロマオイルなどの「香り」を利用し、部屋の空気をチェンジするのもおすすめです。アロマはその香りにより気持ちをリフレッシュさせたり、消臭除菌効果を期待できるものもあったりと、実に奥が深いものです。
アロマポットなど専用の道具がなくてもアロマオイルさえ手に入れば楽しむことができますよ。ティッシュペーパーにオイルを数滴垂らし、お部屋に置くだけでOK。
梅雨の時期に活躍しそうなものをいくつかご紹介します。
【落ち込んだときや元気を出したいときは:マンダリン、オレンジ、ベルガモット、グレープフルーツなど】
柑橘系アロマは、フレッシュな香りで気分をあげたいときにピッタリです。気持ちがスーッと晴れて元気が湧いてきますよ。
【除菌や消臭効果を期待するなら:ティートゥリー、ユーカリ】
ティートゥリーは高い抗菌作用があり、また、精神的な気分の浮き沈みが激しいときに心を穏やかにする作用も期待できるそうですよ。
ユーカリには抗菌作用のほか、鼻づまりなどを緩和する効果もあります。枕元に香りを染み込ませたティッシュなどを置いておくと梅雨の時期の鼻づまりにも効果的ですよ。
【気分だけでも涼しくしたいときは:ペパーミント、ハッカ】
爽やかな清涼感のある香りで、空気を一気にリフレッシュできます。ペパーミントやハッカには体感温度を下げる効果もあり、お風呂の湯船に垂らすのもおすすめ。虫よけ効果も期待でき、抗菌作用も併せ持つ、まさに梅雨にピッタリのアロマオイルです。精製水と合わせれば、天然の虫よけスプレー/清涼スプレーとして出先でも重宝しますよ。
まとめ
梅雨を快適に過ごすためのアイデアを「カビ・湿気対策」「洗濯」「睡眠」そして「気分」の4つに分けてご紹介してきました。
ポイントは以下の5点です。
・梅雨にお世話になる家電製品は事前にお手入れをしておく
・カビが生えないように毎日のこまめな手入れを継続する
・風と除湿グッズをうまく利用する
・質の良い睡眠を意識する
・自分に合った香りをうまく生活に取り入れる
いったん梅雨入りしてしまうとどうしても気分も下がり、買出しに出かけるのも億劫になってしまうもの。5月の今のうちに、必要なものはそろえてしまいましょう。
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