コスモス食品のマッドサイエンティストこと中田です。
「NATURE FUTURE Café」リニューアル編の第四弾。料理の見直しがスタートしました。
米を巡って意見が対立
まずは、ランチの要となる米からです。
この米は「episode15 ~山岳からの挑戦(その3)~」の中で少し触れましたが、パサーン村で精米された米と全く精米されていない玄米の2種類を購入しておりました。
実は当初はパサーン村での精米のみの予定でしたが、精米の精度が低かった為に急遽玄米をその場で準備してもらったという経緯があります。
ただし、精米精度は低いですが雑穀米のようなワイルド感があり山岳米使用というヴィジュアルイメージを出すには、山岳で精米した米はカフェのメニューに出すには効果的だと考えました。
粗い精米で風味のクセが強かった為、洗米や炊き方に工夫を加えました。
ただ、この米事態が美味しくなく店に出せるものではないとの評価。さらに、日本米に変更するのが良いとの意見。
流石にこれには全く同意はできない。日本米が美味しいと感じるのは日本人単体の感覚と意見であり、ここのカフェで目指す物としてはあまりにも短絡的で偏った意見であると思えました。
岡元さんとしては理想や思いはお客様には関係なく、美味しさを追求するのが優先との意見。料理の一つを巡って激しいバトルの開始。まるで、ゴジラ対キングギドラの戦いの様です。
激しいバトルの末に
激しいバトルの中から、お互いの言い分と目指す所と問題点を探り、その中から、精米の方法を工夫する事で対応できるのでは・・・。
早速タイ人スタッフに近くで私達の面倒くさい要求を聞いてくれる精米所を聞き出し、突撃!!
日本での精米所は数えきれない程行ったことのある私と岡元さんも、訪れた精米所を見て驚き・・・。木製・・・。これが現役・・・。
精米所の責任者の方に、要望する精米方法を細かく伝え希望の精米に、ここら辺の臨機応変さはタイ人らしくとてもありがたい。
希望の形に精米できた。これを持ち帰り、パーンの米とブレンドし日本式の洗米・炊き方を積み重ね、出来上がった米。これは文句なしに美味しい!!
私と岡元さんの目指していた品質が合致した瞬間だったように思います。
これまで、長く商品開発の仕事に従事しておりましたが、これほど、良い商品を生み出すために真剣に激しく意見し合ったのは、社内では無かったのでは・・・
まだまだ、つづくよ。
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