コスモス食品のマッドサイエンティストこと中田です。
皆様は、料理の要になる調味料と言えばどんな物をイメージされるでしょうか?
調味料は色々とあると思いますが、私が真っ先に思い浮かぶのは「お塩」になります。
「お塩」は人類が料理と言う概念が生まれた時から付き合ってきた食材の一つでしょう。
東南アジア最大の岩塩層を有するイサーン地方
タイにも有名な塩田はいくつかありますが、注目しているのがタイ東北部イサーン地方にある岩塩です。
このイサーン地方には東南アジア最大の岩塩層が存在し、その量は18兆トンとも見積もられる程の途方もない量になります。
その為にタイ東北部の地域は昔から塩害被害により安定的な農業生産が行われにくく、東北部の貧困問題の原因となっております。
この太古から人々を悩ましていた岩塩を、私たちの加工食品に利用してゆくことで貧困の原因を収入に変えることができればとの思いが今回取り組みのきっかけとなりました。
ただし、食品に使用する以上。安全であること。そして、美味しいこと。この2つが必須になります。
製品の品質を確認する為ローイエットに訪問
製品の品質を確認する為にタイの東北部にある「ローイエット」という街に訪問させていただきました。
「ローイエット」とはタイ語で「101」と言う意味で、県庁所在地の周りにあった街の数と城門の数を大げさに表現したのが、街の名前の由来となっております。
塩害が起こる原因は元々熱帯の海底だった土地が地殻変動で隆起し、これが塩湖となりさらに長い年月をかけて水分が蒸発し岩塩層を形成するにいたりました。
広大な塩湖の底がベースとなっている為に、ローイエットの街は山や谷の隆起がほとんどなく広々とした平野が続く地形となっております。
また、比較的緑も少なくギラギラとした太陽がダイレクトに降り注ぐようで、暑さが身に染みるといった印象です。
ご縁に恵まれ塩製造を案内していただけることに
この地で塩製造を案内していただけるのが、ローイエットの農業試験場を運営されているヌックさん親子です。
このヌックさんのお父さんはタイコスモスの社長である長瀬が、海外青年協力隊としてタイで活動していた頃の上司にあたり、今でもお付き合いが続いているとの事で、今回の私たちの少々手間がかかる依頼にも快く引き受けてくださいました。
正に、人との出会いはその人生にとってかけがえのない宝物です。
このタイ東北地方の岩塩は、近年、高純度の塩化ナトリウムを含む良質の鉱物資源として有望視されていて国に戦略的天然資源として、外国企業の参入が禁止されている事業になっています。
次回は、その驚きの採取方法について報告させていただきます。
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