私は田舎者なので、子どものころは春になると山菜取りに出かけ、
冬を目の前にすると漬物を漬け、自然と生活が常に共存していました。
そこには、先代からの生活の知恵と工夫が当たり前のように言い伝えられ、子どもたちはそこから学んでいました。
Herb&Spiceとタイの暮らしとの結びつき
タイの普通の暮らしを観察すると、子どものころを懐かしく思い出します。
現代タイ社会においても、昔からの知恵と経験から、自然と共存する暮らしが、しっかりと根付いています。それは、一部の人の興味とか思想で取り入れられているのではなく、健康で安らかに生きていくための、当たり前の生活習慣として、根付いている力強さがありました。
その中でも、Herb&Spiceとタイの普通の暮らしとの結びつきの深さには驚かされます。
タイ語で、Herbをサムンパイと言います。サムンパイは、タイの生活習慣の中で普通に活用されていました。
家庭においては、手作りの素材として、料理の原料、Spice、香り付け、嗜好品、生薬、化粧品、防虫剤など、幅広く活用されています。そして、その作り方や効果を、誰もが知っていました。
街角を観察すると、市場では、日本のスーパーなどでは見たこともないHerbが豊富に売られ、食堂では、生のHerbがそのまま提供され、商店街には、沢山の生薬薬局があって、薬膳Herbが売られています。近年は、お洒落なCaféが立ち並び、綺麗に演出されたHerbteaは、多くの人の人気を集めていました。
言うまでもなく、多くのタイ料理には、Herbが豊富に使われていて、Herbの名前のついたタイ料理は山ほどあります。
終わりに
Herb&spiceは、それぞれの用途に生かされるパワーを持ち得ています。
タイの人たちは、「自然の恵みを、人の知恵で生活の中に生かす。」このすべを、長年の経験の中で知り得ているのでしょう。
私は、自然と共存する暮らしに、心の豊かさと、幸福の価値観を感じました。
Herb&Spiceの恵みは、私に、豊かさや、幸福観の哲学まで考えさせてくれました。
これからも、探求し、考え続けてゆきたいと思います。
これで、「HERBに魅せられた還暦おやじの奮闘記~タイ」を終わります。
機会があれば、日本での活動やタイでのその後もご紹介して見たいと思います。
ありがとうございました。
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