“地球に優しい商品づくり”を目指して、コスモス食品では生産過程での資材や資源・エネルギーの再利用に取り組んでいます。その専門的な管理や運用を担っている部署が「匠WORKS(ワークス)」です。匠WORKSではエネルギー技術の他にも、フリーズドライ製造に欠かせない真空凍結乾燥機の管理や運用にも携わり、日常的に改良箇所を見つける体制を作りながら、エネルギーの効率化も図っています。今回は、匠WORKSをまとめるリーダー岸田誠さんに話を聞いてきました。
専門的な知識をもとに
製造やエネルギー技術を担う
――匠WORKSの業務内容から教えてください。
「私たちは、工場内の生産に関する技術グループと、工場外で電気や水、蒸気やガスといったエネルギーに関する技術グループの2つのチームで構成されています。実際の業務内容には生産の為の機械を管理したり動かす他にも、金属の溶接や加工、はたまた重機を使って物を運んだりと多岐に渡るので、専門的な知識が必要となる部署です。匠WORKSには特殊なポジションに特化しているメンバーや、何かに没頭することが好きなメンバーが集まっています」
――まさに“匠”のような方々が集まっているんですね!
「フリーズドライを生産する機械ひとつをとっても奥が深いですからね。とくにコスモス食品には連続式真空凍結乾燥機もありますので管理も難しく、とても繊細な業務のひとつかもしれません。一方で工場内での生産に留まらず、冷凍庫内での作業や、電気や水、ガス等を扱うこともありますので、意外と命と隣合わせの仕事だったりもするんです。そのため、資格が必要な場合もありますので、日頃から勉強のために講習を受講する機会も多いですね」
――大変な業務が多そうです。
「生産に関しても、インフラ等のエネルギー技術についても、新しい課題がどんどん出てくるので常に興味は尽きない環境だと思います。時には難題とぶつかることもあるけれど、その分解決や解消ができた時の喜びも味わえる部署だと思っています」
地球に優しい
商品づくりを実現する
2つのブランド活動
――コスモス食品には匠WORKSと密接な関係のブランドもあります。
「私自身がブランドマネージャーを担っている、『G-den(ジーデン)』と『KEEP FRESH(キープフレッシュ)』です。G-denは、再生可能エネルギーのグリーン電力をもじって名前を付けていて、捨ててしまうエネルギーさえも循環させて、すべてのものを無駄なく使い切るために持続可能な循環型の活動をしています。
生産するためにはエネルギーは欠かせませんので、太陽光や井戸水、雨水など極力自然本来が持つエネルギーを活用できるように日々研究を重ねながら設備を整えています。最近では、移動型の発電機に太陽光のエネルギーを集めて、街頭の少ない工場周りを照らす電気に活用したり、電気設備の整っていないイベント会場でのエネルギー源にするなど、製造設備以外にも活用できるようにしています。
またKEEP FRESHでは、保存技術の追求というミッションのもと、自然の良さを大切に最大限引き出すための技術を研究しています。私は“食の環(わ)を技術でいかす”という想いを持ち、美味しさの追求や真空凍結乾燥機の追求、未来に繋げるための活動という大きく3つの目標を立てています。
とくに今、力を入れているのは真空凍結乾燥機の追求という目標です。少しでもエネルギーを削減できるように“世界一ランニングコストのかからない真空凍結乾燥機”の実現のため、トライ&エラーを繰り返しながら機械の研究や改良に努めています」
――とても重要な役割ですね。
「生産を担う工場側からも、会社の利益を生み出す活動を行っていかなければと考えています。それを達成するためには、お客様にとって安心で安全な商品作りをすることが最も大切になります。コスモス食品が大切にしている“宇宙自然の恵みを宇宙自然の力でいかす”ことをモットーに、良い商品づくりができるように、環境にも配慮した工場内での製造や、それに伴うエネルギー技術に関しても力を養っていきたいですね」
会社全体で意識したい
エコな働き方
――コスモス食品の一員としても、環境のことを考えながら日々勤めていきたいと改めて思いました。
「工場内や事務所内の照明や空調においても、日々働く環境としては必要不可欠なエネルギーだと思います。一方で業務が立て込んだ際に残業が増えてしまうと、こういったエネルギーを使用する時間も長くなってしまいますよね。一人ひとりがエネルギー削減について意識をしながら働けば、おのずとエコな働き方もできるはずです。
そういった従業員の働き方や健康管理を提案するのも業務のうちだと思っていますので、どんなに忙しくても週に何日かは定時で帰る日を設けるなど実施する方が増えれば増えるほど、エネルギー削減にも繋がっていきます。ワークスケジュールも整えながら、一緒に頑張っていきたいですね」
――最後に24年度の目標をお聞かせください!
「会社の取り組みや目的を達成するためには、私一人の力では成し遂げられません。匠WORKSとしても一丸となって日々勤めることはもちろんですが、三田工場内(本社)も、それ以外の部署の皆さんとも部署の垣根を越えたコミュニケーションが必要だと思っています。お客様により良い商品をお届けできるように、コスモス食品一丸となり今後も努めていきましょう!!」
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